第2話 巻き添え

物音をたてないように、静かにドアの前に立った。静かになったので、帰ったのかと思ったら、家の裏側に行ったらしい。電気を消していて良かった。

気配が消えたので、窓から外を見た。すると、刃物の様な物が見えた。

それには、べったりと赤い血がついていた。

今、やっと気が付いた。私が今ドアを開けたら、きっと殺されていただろう。

でも、私が何をしたのだろう。何も悪い事なんかしていない。私や今までに死んだ人は、巻き添えにされているだけなんだ。

もうすぐ、皆死ぬんだ。ある1人の人間が始めた殺人ゲームの巻き添えになって。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

殺人ゲーム mami @papiko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ