葬儀屋

作者 斜芭萌葱

30

11人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

さまよう死者の魂を送り出す身でありながら、自らにも向けた滅びの刃を抱えもつ主人公。
そんな二律背反な存在を高い文章力で動かす筆致。
ページをスクロールする手をなかなか休ませてくれない。
現世残留理由という言葉の背後にも人のドラマがあるであろうに、つとめて事務的。こういう仕掛けも二律背反で面白い。

★★★ Excellent!!!

まず面白いです!
静謐で美しい文章で紡がれる世界。
息遣いが聞こえてくるような登場人物たち(死者ですけど)。
もう、このレビューを目にした方は是非是非読んでください。
私では千の言葉を連ねてもこの物語の魅力を伝えられない。
ですが、叫ばずにはいられません。

みんな読んでーーー!!!

百聞は一見に如かずです。
読めば、惹きこまれます!




★★★ Excellent!!!

黒いスーツの青年椎名は黒き絶望と対峙し、そして自ら黒く染まる。
死してなお闇にもがく椎名に差し込んだ一筋の光。"衝動"という抗いようのないものから救ってくれる小さな手。椎名はそれすらも斬ってしまうのか。

考え抜かれた世界観と魅力的なキャラクター。そして読み込ませる語り。
ツイッターの一部のフォロワーに絶大な人気を誇る斜芭萌葱さんの代表作、堂々登場。

★★★ Excellent!!!

死した魂を輪廻に導く紅い瞳の喪服姿、葬儀屋。
その中でも異端ともいえる存在、椎名と彼と新たに相棒を組むことになった胡蝶の物語。
淡々と静かに語り掛けるような文体と、重々しくそして確実に前に進む展開がこの物語の最大の魅力であると私は感じております。

椎名という青年が抱える"衝動"が、魂にどう語り掛けるのか。
胡蝶という少女が求める"救い"が、物語にどう語り掛けるのか。



あと個人的には椎名くんの上司の常磐氏を全力でおススメしておりますので皆さまどうぞよろしくお願いします。

★★★ Excellent!!!

斜芭萌葱さんという物語の紡ぎ手を知るためにもっともよい手段はこの小説を読むことです。

死者と相対する死者である「葬儀屋」の青年椎名の視界と行動、そしてその内心の葛藤を通して描かれる残酷で、何が救いであるかを見失ってしまいそうな迷える死者たちの世界。けれどその先にはきっと微かな希望の光が見えるのだと。陳腐な言葉ではありますがそう信じさせてくれる存在としての胡蝶という少女が際立っています。
2人が「葬儀屋」として何を感じ、何を思うのか。生者である読み手はその在り方に思いを馳せながら物語に没頭していこうと思います。


2016/03/08追記
四話が公開されました。椎名さんと同じ顔とわずかな差異を持つ「葬儀屋」月影さんの登場。……大好きです。