ボタン

保田久

第1話

 ギュッと力強く僕のワイシャツの袖口を女の子が掴んでいる。

「大丈夫だよ。お父さんとお母さんもきっと探してるからさ」女の子は僕の言葉を聞いても小さな嗚咽を上げて泣き続けた。


「小学生になったんだから、小さい子にはちゃんと優しくしていいお兄さんでいるのよ」と僕のお母さんはよく言った。だから困っている人を見つけたら常日頃から僕は助けてあげようと思っている。

 土産物屋で、あれはお向かいの高橋さん家に、だとかあれは後輩の吉田へやるか、だとか遊園地の乗り物で遊ぶよりも楽しそうにお土産を選んでいるお父さんとお母さんを残してブラブラとお店の周り歩き出した。

 今日は楽しかったな。観覧車、もう一回乗りたいな。

 空は赤く染まり、まるで朝と夜が戦っているようだ、と思った。そんな時に1人で静かに泣いている女の子を見つけた。僕はすぐに駆けつけて「どうしたの?」と声を掛けた。だけど女の子はなにも言わず泣いているばかりだ。

 ただ、周りには大人の姿がなくもしかするとこの女の子は迷子なんじゃないか、と僕は考えた。

 女の子は一向に泣き止まず、僕はというとただそこに立っていることしかできなかった。気づくと女の子は僕のワイシャツの袖口をギュッと掴んでいた。

 僕のお父さんとお母さんに知らせればよかったのかもしれないがその時の僕の頭はそこまで回転してくれなかった。

女の子が袖口を掴む力が強くなった。その力の強さが何もできずにいる僕を責めているように感じ少し悲しく、とても悔しく感じた。

「大丈夫だよ。お兄ちゃんがそばにいてあげるからね」そんな言葉しか出てこなかった。


「案外大人でも遊園地って楽しめるのね」

隣で歩く飯塚沙織が言った。

「観覧車の景色綺麗だったね」と先ほど乗った観覧車から見えた景色を頭の中で思い描いているようだ。

「そこら辺の子供よりは、はしゃいでたよな」

「そう?」と無邪気な微笑みを見せる彼女を見て不覚にも可愛いなと思ってしまう。

俺たちは2年前に付き合い始めた。出会いは会社だった。当時新入社員の彼女の教育係に割り当てられた俺は、彼女の仕事の覚えの速さと要領の良さに驚き、誰とでも分け隔てなく接する天真爛漫さに惹かれた。顔も可愛く社内ではかなりモテた。だが、自分で言うのもなんだが意外にも告白したのは彼女の方からだ。同僚の誰も、そのことを信じてはくれない。

「ねぇ、あれ」

そろそろ帰ろうか、というときに彼女が言った。空は夕暮れ時で、まるで朝と夜が睨み合い火花を散らしているように真っ赤だった。

彼女の視線の先には男の子と女の子がいた。2人とも小学生くらいだろうか。俺たちがその2人の子供を気にしたのは女の子が泣いていたからだ。

「迷子かな?」

「かもしれない」周りには親らしき人物はいなかった。

気付いたら2人に近づいて声をかけていた。

「どうしたの?迷子?」

「うん。お父さんとお母さんとはぐれちゃったんだ」と男の子が答えた。近づいてみると女の子の方が幼かった。

「そうなんだ。どこら辺ではぐれたのかな?」

大人の女性が側にいるという安心感からか、女の子は少し泣き止み首を横に振った。

「わからないんだ」と男の子が答える。

「そっかぁ、どうしようか」

「迷子の放送でも流してもらうか?」

「放送室ってどこかな」

「えーと」

「美香!」と大きな声が聞こえた。

女の子がパッと顔を上げ声の方を向いた。その仕草だけであぁ、親が見つかったのかとわかった。美香と呼ばれた女の子は男の子の手を離れ声の方へ駆けていった。短い足をドタドタと力強く走っていく様は可愛らしく自然と顔が綻んだ。その勢いのままお母さんであろう女性の胸元に飛び込み俺は半ば本心で「いいタックルだな」と呟いた。

その様子を見ていると両親と目が合い、全てを察したのか軽く会釈をしてくれた。

残された男の子はというと、こちらも名前を呼ばれ自分にも親がいたのだ、と思い出したかのように駆けて行った。


よかった。お父さんとお母さんが見つかって、と僕のワイシャツの袖口から手を離し駆けて行った女の子を見て思った。

大きな声で誰かの名前を呼ぶ声がしたと思ったら、今まで俯いて泣いていた女の子が急に顔を上げて走り出したのには少し驚いた。だけどあの子の笑った顔が見れてよかった。女の子が少し僕の方を振り向いた気がしたがちょうどそれと同時に僕もお父さんに名前を呼ばれたのでそっちの方に走って向かった。

帰りの車でそのことを話すとお父さんとお母さんはすごく褒めてくれた。とても嬉しかった。

車の揺れとお父さんとお母さんの話し声が心地よく僕は眠くなった。でもなんでか寝てはいけない気がして目を擦って踏ん張ってみたが眠気は取れない。

ふと、そのときワイシャツの袖口のボタンが1つ外れていたことに気づいた。水色で小さなボタン。どこで無くしたのだろう、と眠い頭で考えてみても思い出せるのは乗り物に乗って楽しかったことだけだった。

もう一度袖口をよく見ると所々がシワになっていた。そこで僕はぱっと頭に光が灯り、ひらめいた。きっとものすごい発明をした人もこのようにひらめいたのだろうなと僕は思った。

このシワはあの女の子が握っていたからだ。だから、もしかすると握っているうちにボタンが外れてそのまま女の子が持って行ってしまったのかもしれない。

もし、次会ったら返してもらわないと、会えるかはわからないけど、と考えながら窓から見える景色に顔を向ける。

外はもうすっかり暗くなっていた。どうやら朝と夜の戦いは夜が勝ったらしい。暗くなった空を見ると寂しくなるのはなんでだろう。朝が勝ってくれればよかったのに、と僕は思った。

そして、僕と眠気との戦いもそろそろ僕のKO負けになりそうだった。意識がなくなる直前に考えていたのはあの女の子のことだった。また会えるといいな。ボタン返してもらって、仲良くなって遊びたいなぁ。あの子の名前はなんだったっけ。確か。

そこまで考えて僕は目を閉じ、楽しかった遊園地からさよならをした。


「美香ちゃん、お母さんに呼ばれたときパッと笑顔になってたね。母は強しだね」と沙織が言った。

「何はともあれ親が見つかってよかったよ」

どちらからというわけでもなく、俺たちは手を繋いでいた。先ほどまで赤かった空が今はもう濃い青色に変化していた。

「私の初恋も遊園地だったなぁ」

「突然なんだよ」

「今急に思い出したの」

「学生の頃?」俺は嫉妬していると思われるのが嫌で詳細は聞きたくなかったが、聞かないのも逆に変かと余裕を見せるつもりでその話題を広げてみた。

「ううん。もっと小さい頃だよ。小学生にもなってないくらいかな」

「ふーん」

「嫉妬?」沙織は意地悪な顔を向けてくる。

「そんな昔の初恋に嫉妬もなにもないだろう」

「ふーん」


「おじいちゃん!」

突然耳元で呼ばれて体がビクッと跳ねた。

「しょーちゃん、耳元で大きい声出さないでよ」

「だって、おじいちゃんがぼーっとしてるんだもん」と孫の翔太が頬を膨らませ言った。

「ちょっと昔のことを思い出してたんだよ」

「どんなこと?」

「しょーちゃんのママが産まれるよりも前におばあちゃんと遊園地に行ったことだよ」と私は言ったのだが「ねぇ、ママ遊園地まだー?」と、翔太は自分から聞いておいてすぐに聞いたことを忘れて意識はすでに今向かっている遊園地に移ったようだ。

「あ、お父さん起きてたんだ」助手席に座る娘の莉央が言った。その隣には礼二さんが慎重にハンドルを操作し運転をしている。

「寝てると思ってたのか」

「だって全然声しないし。お父さん、昔から車の中で寝る癖あるじゃない」

子供の頃から、どうしてか車の揺れが心地よくすぐに眠くなってしまうのだ。自分が運転するときはさすがに眠くなることはないが。

「もうすぐで着きますよ」と落ち着いた声で礼二さんが言った。

妻の沙織に先立たれ、一人暮らしになった私を一緒に住まないか、と言ってくれたのは娘の旦那である礼二さんだった。人当たりが良く、常に柔らかな空気を出しているような人だ。

家にはいろいろと思い出もあるからという理由で住むのを断って以来、こうして家族で出掛ける度に誘ってくれるのだ。まったくいい旦那さんだ、と私は誘われる度に思った。

観覧車が見えてきた。この遊園地には、妻と一度来たことがあった。先ほど思い出した記憶の中では観覧車からの景色はかなり綺麗だったのを覚えている。あれからもう数十年も経つのが信じられなかった。その数十年に沙織と結婚し娘が産まれ孫が産まれた。思い返してみるとあっという間だった。だけどそれは実際に時間が早くなって、あっという間だったわけではない。あっという間と感じるのはきっと、記憶を思い出しているときに、もう一度その記憶を体験しているからではないかと私は思っている。記憶が呼び起こされる速度で、その記憶を体がもう一度体験しているのだ。だからあっという間だったと感じてしまうのだろう。記憶を思い出す速度は、どれほどの速度なのだろうか。

そんなことを考えていると遊園地につき車を降りた。

「しょーちゃん、あんまりはしゃぐと迷子になっちゃうぞ」

「大丈夫だよ!」

「おじいちゃんはな、遊園地で二回、迷子になった子供を見たことがあるんだよ。一回はおばあちゃんと。二回はおじいちゃんがしょーちゃんくらいの年だったかなぁ」

「それ、おじいちゃんが迷子だったんじゃないの?」

莉央と礼二さんが声を出して笑った。

子供というのは本当に面白くて可愛いものだ。

「あ、しょーちゃん待ちなさい。ボタンを掛け違えているよ」

翔太が着ているワイシャツのボタンが1つズレて掛けられていた。大人がこの状態なら不恰好という言葉が似合うが、子供だとなぜか可愛らしいやお茶目と言った言葉が浮かんだ。

「おじいちゃん直してー」

「自分でやりなさいよまったく」と莉央が言う。

「仕方ないなぁ、しょーちゃんは」

ボタンは掛け違えてしまうとなかなか気付きにくい。しっかりと隣の穴とボタンの位置が合っていないとダメなのだ。ちょっとした違いが最後には大きなズレになり、見た目には違和感が生じる。

私は翔太のボタンを直しながらそういえば、沙織と来た時に会った男の子の方の名前はなんだったか、と考えた。


「裕太、起きなさい。朝よ」

目を開けると朝だった。一瞬、朝と夜の戦いの末朝が形成を逆転させ勝利を得たのかと思ったが、なんてことはない、ただ朝が来ただけだった。

どうやら僕は、車の中で寝てしまったまま家に着いて布団まで運ばれたらしかった。なんでだか少し勿体無い気がしたがすぐにそんなことも忘れて布団から起きた。

「裕太、これ、どしたの?ワイシャツの袖のボタン」

「あぁ」と僕は昨日のことを思い出した。そしてそのついでに女の子の名前も思い出せた。

「沙織!」とお母さんに呼ばれて駆け出していったのだった。

またいつの日か沙織ちゃんと再会しているといいなぁ。僕は、その不確かな日のことを思った。それは何年後だろうか。それとも何十年後だろうか。

僕はとりあえず自分が大人になった時のことを考えた。20年後の自分の姿を想像した。


「初恋のきっかけがどんななのか聞かなくていいの?」

「聞いて欲しいのかよ」と俺は少しムッとしながら答えた。沙織はその反応が可笑しいのか顔は笑っている。

「実はね、私も小さい頃迷子になったんだよね」

「遊園地で?」

「そう。いつの間にかはぐれちゃってさ。そしたらね、私よりちょっと年上くらいの男の子がそばに来てくれて大丈夫、お父さんとお母さんもきっと探してくれてるよって励ましてくれたの。私、1人ですごく心細くて、そばでそう言ってくれるだけでも嬉しかったのよねぇ」沙織は目を細めていた。その時のことを思い出しているのだろう。

「その子が初恋の相手?」

「そーだよ」と言うとなぜか俺の手を握る沙織の力が強くなった。俺はその時、その握る強さを感じながらどこか懐かしいような思いに駆られていたのだがそれがなにか思い出せずに俺も強く手を握り返した。

「裕太、今日楽しかったね」

「そうだなぁ」と言いながら俺は沙織との今後を考える。もう少し生活に余裕が出たらプロポーズをしよう。きっと沙織はいいよと言ってくれるだろう。子供も産まれていい家庭を築こう。そしていずれは孫も産まれる。まだまだ先のことだけどたまにはずっと先のことを考えるのもいいだろう。

俺は50年後の自分はどうしているだろうか、と考える。


「おじいちゃーん!」とコーヒーカップに礼二さんと乗った翔太が私に手を振る。私は自然と顔が綻びながら手を振り返した。

他のコーヒーカップにも子供とその親や兄弟が乗っていて全員が笑顔で楽しそうだった。

「健人ー!」とカメラのレンズを覗き込んだ女性が声を出した。コーヒーカップに乗っている息子を撮りたいらしい。

そこで私は思い出した。そういえば、あの男の子の名前は健人だったのではなかったか。健人くんと美香ちゃん。確かそうだった。あの兄妹は、今頃は息子や娘がいる年になっているのだろうと頭の隅の方で考え、「美香!」と美香ちゃんのお母さんが呼ぶ声とその隣で立つお父さんが「健人!」と呼ぶ声が蘇った。

「楽しそうねぇ」と隣で手を振る莉央が言った。

「天気もいいし今日は遊園地日和だな」そう言いながら空を見上げると遥か遠くの空の上に赤い風船が浮かんでいた。遊園地の入り口付近などで熊の着ぐるみやうさぎの着ぐるみを着た者が風船を配っていたから、貰った子供がうっかり離してしまったのだろう。風に揺られてゆらゆらと揺れながらも上昇を続ける風船をしばらく見ていた。

そういえば、と隣で声がしガサガサとカバンを漁る音がしたのでそちらを見た。

「お父さんこれなにかわかる?」

「なんだこれは」

莉央の手の中には長方形に畳まれたティッシュのような紙があった。

「ほら、お母さんの部屋の整理をした時にお母さんが使ってた財布がでてきたじゃない。私、あれ使ってるのよ今。それでお札入れるところの端っこの方にこれが挟まっててさ。お父さん知ってるかなって」

その紙を受け取りとりあえず開いてみる。ティッシュは三重になっていた。1つを外しまた1つを外す。どうせお守りかなにかが包まれているのだろうと考える自分がいたがなぜか少しドキドキした。

最後の包みを開く。

「これ……」それ以上続く言葉が出てこなかった。

「知ってるの?」興味津々といった様子で莉央は私の手の中を覗き込んでいた。

「あぁ、たぶん」と言った私は一瞬で記憶が呼び起こされる。今まで忘れていた記憶はほんの些細なことで呼び起こされるものだなと思った。

急に周りの景色が明るくなり赤くなり暗くなる。コーヒーカップに乗っていた翔太がなぜか生後数ヶ月の姿になり私の腕に抱かれている。隣には満面の笑みを見せて笑う沙織がいた。さらに目まぐるしく周囲の景色は歪み、整い、形を変えていく。つい先ほどまで隣で私の手の中を覗き込んでいた莉央が私の右手を握っていた。年の頃は翔太と同じくらいだろうか。莉央の右手は沙織が握っていた。沙織の顔を見ると出会った頃の若さに戻っていた。気づくと右手には莉央は居らず、代わりに沙織の左手が握られていた。周りは遊園地だ。

「私も、小さい頃迷子になったんだよね」と沙織が言った。声も若かった。

これはあの時いった遊園地だ。私は、過去を今思い出している。そして思い出す速さでその過去を体験しているのだ、と気づく。

だけど私の思い出そうとしてる過去はさらに前だ。もっともっと前。私が翔太くらいの年だ。さらに記憶を遡る。

周りの景色が真っ赤になった。そこで変化は止まる。まるで朝と夜が戦っているような空の赤さだった。

私の目線は気づくととても低くなっていて、世界そのものが違うものになったかのようだ。私のワイシャツの袖口を掴んでいる子供がいた。力強く掴むその手にはその時は分からなかったが、私を信頼し、頼っている感情が読み取れた。

「大丈夫だよ。お兄ちゃんがそばにいてあげるからね」と私は言った。

その時だった。

「沙織!」と声がした。女の子を呼ぶ声だ。

沙織と呼ばれた女の子はかけていった。

「裕太!」と次は私の名前が呼ばれた。私は女の子とは逆方向にいたお父さんの元へ駆けて行く。

帰りの車の中で睡魔と戦いながらなにかがないことに気づく。

そこで私は現実に戻った。隣には莉央が私の手の中を覗き込み、コーヒーカップには翔太と礼二さんがクルクルと回っていた。

私は手のひらの中の物に視線を戻した。そこにあるのはボタンだった。小さなボタン。色あせ塗装が剥げ、辛うじて水色だったことが伺えた。

「ボタン?」

「あぁ」

「なんでボタンなんか包んでいたんだろ。相当古いよねこれ。でもティッシュは新しかったから定期的に包み変えてたのかもね」

私の初恋も遊園地だったなぁ。沙織の声が聞こえる。あの意地悪な顔が私の頭に浮かんだ。なんだ。そうだったのか。お前、わかっていたのか?沙織。俺は全然わからなかったよ。なんで言ってくれなかったんだよ。きっと、もう少ししたら私もそっちに行くからそうしたら話そう。きっとお前は「何十年も一緒にいて、やっとわかったの?」と意地悪な顔で笑うだろうな。

コーヒーカップに乗っていた翔太と礼二さんが戻ってきた。

「今度はおじいちゃんとあれ乗りたい!」と翔太が観覧車を指差した。

「いいぞ、行こう」

私は10年後の自分を想像してみる。そこでは大きくなった翔太と私は話していた。隣では翔太よりも少し年下のような女の子がいた。彼女だろうか。それとも妹かもしれない。

さらに私はその10年後を想像する。さすがにもう私は生きてはいないだろう。そこには沙織が「やっとわかったの?」と言い、意地悪な笑顔を浮かべていた。

観覧車に乗っている現在の私は、頬を濡らして微笑んだ。

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