第7話

 雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音、雑音。






 雑音。

「どうかしたの」

 雑音と砂嵐の中目を覚ます。

「何でもない」

 案内したあとアークウィングの自室へと戻り、体を休め目を覚ました。警報に起こされなかったのは久しぶりだ。

「そっ、ならいい」

「飯食ってくる」

「了解」

 と言うわけで食堂へと向かう。




◆◆◆◆◆◆




「はい、あなた」

 そうして食堂にたどり着いた俺に待っていたのは、いつもとは違う食事だった。目の前には09195と彼女が作ったと思わしき食事、らしきもの。半分は仕方ないのだ、彼女は味覚も失っているのだが、食べさせられる方もなんやかんやで味覚を失う。今では胃に入れば同じだろうと割りきり、流し込んでいく。

「なにそれ」

「よく食べられますね」

 そこに現れたのは01278だ。手には食事を持っており席を探している。

「ここいいですか」

「どうでもいい」

「じゃあ座らせてもらうか」

 そう言って彼らは隣に座る、食事は丼物のようだ。自分が食べているドロドロの何かよりは確実にましだ。まあ味覚がほとんどないからあまり違いはないが、一応甘味は感じるのでそこまで悲観してない。

「美味しい」

「ああ」

「やったあなたに誉められた、うふふふふふふ」

 そんな感じな話をしながら食事をする。

「よく食べられますよね」

「食べ物だから」

 食えるもので作ってあるので食えるのだ、それに食わなきゃやってられない。そんな食事の中。アラーム、食堂に緊張と硬直、それと大急ぎで飛び出していくパイロット。

 お仕事の時間だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

航空機兵物語 @ill09

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ