卒業式から始まる青春

 青春の終わりと言ったら卒業式ですが、その逆もまた然りと教えてくれる作品。
 他人だったクラスメイトがふとした会話から特別な人になる。そんな瞬間を見事に切り取った小説だと思いました。
 美しい桜の情景とともに交わされる、少年と少女の会話が何とも瑞々しく眩しい作品です。