色褪せない青春の1ページを切り取った爽やかな短編です。
短い作品ですが、その中でしっかりと世界観を表現している。吹き抜ける風の匂いさえ漂ってきそうな青春の香りが、素晴らしい作品だと思いました。
青春の終わりと言ったら卒業式ですが、その逆もまた然りと教えてくれる作品。 他人だったクラスメイトがふとした会話から特別な人になる。そんな瞬間を見事に切り取った小説だと思いました。 美しい桜の情景とともに交わされる、少年と少女の会話が何とも瑞々しく眩しい作品です。
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