量産型転生勇者を育てるという新ジャンル!

異世界転生ものの基本は主人公が転生者かそのバディかだけど、本作は転生者を育てる「他者」が主人公なのがまず新しいなと思いました。
というのも主人公は勇者の仲間ではあるけれど、関係は全然ビジネスライクです。そのようなところが今までにはない構図でいいなと思いました。

また今までの異世界転生もののお約束を、普通とは違う切り口で見ていくところもあって新鮮でした!
例えば、何かあって勇者が葛藤するシーンなどは大抵転生者目線でかかれるところだと思います。個人的にはすごく理解できるのだけど、本作では異世界の住人の価値観からそれを描いてます。その描写がかなり自然で、面白かったです。

ファンタジーの要素を交えながら、そこに生きる人たちの現実を無理なく出していて、とても読みやすかったです!