第3話 放課後

そんななか・・・

諒人は部活を終えて帰ろうとしていた。

が、いつもは帰っているはずの杏の靴があることに気づき

久しぶりに一緒に帰ろうかと思い下駄箱で杏を待っていた。


下校時間になっても杏が来ないので心配になって

探しに行こうとしたその時、杏が階段から下りてきた。

「遅かったな、なんかしてた?」

杏は歩くのが精一杯で返事をする気力がなくうつむいたまま靴を履いた。

「杏、なんで黙ってんの? 俺なんかしたっけ怒」

諒人怒っちゃった。せっかく待っててくれたのにごめん。

杏は俺が話しかけても反応せずに靴を履いて帰ろうとする杏。

   フラッ 「うっ…」

「…っ危ねぇ、ってお前からだ熱すぎ。熱あんじゃん よく我慢したな…」

俺が追いかけたとたん杏が倒れてきた。

体支えたのはいいけど熱どんだけ高いんだよってくらい体熱い。

「寝かせてやれる所探すか」

杏をおぶって学校をでたのはいいが、近くに寝かせてやれる所もなく

結局駅まできた。そしたらすぐ電車も来たから丁度良かった。

運よく空いてたから駅に着くまで席で寝かせた。

「いつから我慢してたんだよ、そういえば朝電車で寝てたよな その時からか?」

杏がこんなんになる前になんで俺気づいてやれなかったんだよ。

そんなこと思いながら乗ってたらあっという間に着いた。

駅から家まで5分くらいでつく距離で良かった、

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