第2話 学校で・・・

やっと学校に着き諒人とわかれて教室に入る。

杏の席は窓側の一番後ろ。廊下側よりは温かいからまだまし。

「はぁ… 頭ガンガンするし寒気やばいし… 頑張らなくちゃ。」


やっと1時限目が始まったと思いきや、

頭痛と寒気で授業どころではなく午前中の授業ほとんど机に突っ伏していた。

先生に注意されながらもなんとか誤魔化した。


いつの間にかお昼になったのか、教室がざわざわしだして

クラスの亜里沙ちゃんや仲のいい5人くらいにお昼一緒に食べようと誘われた。

断る訳にもいかずみんなで食べることにしたが、

食欲がなくあんまり量が減っていなかった。そのことに心配したのか、

「具合悪いの? 顔色あんまり良くないけど…」

正直に具合悪いといえるはずもなくダイエット中と言い誤魔化した。

そのことにみんなは信じたらしくそれ以上は何も言われなかった。


少ししてみんな食べ終わったらしく、楽しそうに会話が始まっていた。


そのころ杏は朝より増して具合が悪くなっていた。

お昼ということもあり、色んな匂いが教室にただよっていて

無理やり胃に食べ物を入れたのが悪かったのだろう。

杏は一口食べたあたりから吐き気がしていた。

だが心配かけないようにと無理やり食べた。

だが、ここにきて喉から胃の中のものが上がってくる感覚があり

我慢できそうになかったので怪しまれないよう外に行くとだけ言って

走って人通りがなさそうなトイレへと向かった。

途中喉からせり上がってきてしまい口を抑えたが、

ぽたぽたと指から落ちていた。

そんなことを気にしている余裕はなく、急いでトイレに駆け込んだ。

「うぇっ…」ビチャビチャビチャッ

一番奥の個室に入り杏は気持ち悪かったものをすべて吐いた。

少ししていったん吐き気は治まったが、寒気が酷くなってきていた。

トイレにいるせいでもあるが、確実に熱も上がっているようだ。


このまま教室に戻り、午後の授業を受けようとも思ったがさすがに

無理だと思い保健室で休むことにした。

保健室の先生に熱を計れと言われたが、家に帰されるのがおちだったので

計らずにベッドで寝かせてもらった。

あれから一度も起きずに寝ていたようで、起きたら放課後になっていた。


荷物を持って早く帰ろうと思っていたやさき、

急に吐き気がしてきて急いでトイレに駆け込んだ。

吐くものはないのに気持ち悪さは治まらずトイレから出られずにいた。

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