概要
ええ、言いませんとも。その代わり、一つだけ教えてくださいね
「聖女マドロンへの毒殺未遂。アルメル、お前との婚約を破棄し、処刑人の家へ嫁がせる」
王太子シジスモン殿下の声に、大広間が息を呑んだ。
処刑人。誰も握手をしない、誰も名前を呼ばない家。
殿下の腕にすがる聖女さまが、涙の向こうで小さく笑った。
「可哀想に。でも罪は罪ですもの」
「ええ。罪は罪ですわね、聖女さま?」
その夜、黒い馬車が私を迎えに来た。扉を開けたのは、背の高い、無口な男の人だった。
「……手を、見せてください」
詮議の場で跪かされたときの擦り傷に、彼は黙って薬を塗った。エムリク。王家の処刑人。そして王都の誰も知らないもう一つの顔は、夜ふけに裏口から来る患者を診る医者だった。
翌週、裏口を叩いたのは、詮議で私の罪を証言した侍女だった。
「どうか、誰にも言わないで……
王太子シジスモン殿下の声に、大広間が息を呑んだ。
処刑人。誰も握手をしない、誰も名前を呼ばない家。
殿下の腕にすがる聖女さまが、涙の向こうで小さく笑った。
「可哀想に。でも罪は罪ですもの」
「ええ。罪は罪ですわね、聖女さま?」
その夜、黒い馬車が私を迎えに来た。扉を開けたのは、背の高い、無口な男の人だった。
「……手を、見せてください」
詮議の場で跪かされたときの擦り傷に、彼は黙って薬を塗った。エムリク。王家の処刑人。そして王都の誰も知らないもう一つの顔は、夜ふけに裏口から来る患者を診る医者だった。
翌週、裏口を叩いたのは、詮議で私の罪を証言した侍女だった。
「どうか、誰にも言わないで……
いつも応援嬉しいです(´▽`*)
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