概要
白い雪原から、季節の果てへ。少女が歩いた、ひとつの長い旅。
千恵は、白い雪原を歩いている。
足元には自分の足跡すらなく、世界はひたすらに静かだった。
歩みは続く。音は変わり、風は変わり、世界は少しずつ姿を変えていく。
長い旅の果てに、千恵が辿り着くのは――
足元には自分の足跡すらなく、世界はひたすらに静かだった。
歩みは続く。音は変わり、風は変わり、世界は少しずつ姿を変えていく。
長い旅の果てに、千恵が辿り着くのは――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!季節をめぐる生命の響きが、夜の帳に溶けていく
寂しくて、とても美しいお話です。作品の中に流れる「音」と季節がシンクロし、それに伴う生命の起承転結が胸を打ちます。静かなリズムが芽吹きを予感させる「冬」、自立への期待を込めた「春」、熱を帯びたアラームが鳴り響く「夏」、そして静かな安息へと流れ下る黄昏の「秋」――
人は年月を重ねて生きていくものですが、その道のりは決して平坦ではなく、そして節目には四季のような移り変わりがあるのだという事実に気付いた時。たどり着くべき先をどれか一つ選べるのであれば、私もやはりこの作品の主人公のように秋がいいなと思うのです。寂しくて長い旅路になるのなら、せめて月に照らされていたいと願うのです。
あなたは秋に何…続きを読む