概要
身分違いの恋と知りながら、二人は黄昏の図書室で同じ物語の続きを探した。
帝都の私立女子校。高い石造りの校舎の片隅にある古びた図書室は、子爵家の令嬢である一条綾子にとって、家門の重圧から逃れられる唯一の隠れ家だった。そこで出会ったのは、貧しい書生として働く平民の青年・田村蓮だった。ボロボロの洋書を愛し、独自の言葉で世界の美しさを語る蓮に、綾子はいつしか激しく惹かれていく。しかし、没落しかけた一条家を救うため、綾子には政略結婚という逃れられない運命が迫っていた。身分の違いと時代の波が容赦なく二人を引き裂こうとする中、最後の放課後、蓮は綾子へ一冊の未完成のノートを差し出す。切なさと情熱が交錯する、大正浪漫の純愛ドラマ。
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