概要
画面は彼女、声は私。あの日、彼女はなぜ戻ったのか。
二十七年前、子供番組『またあした』は収録現場の火災で終わった。
画面に映る少女は沙羅。歌と台詞を担当するのは由衣。二人は同じ「美月」という名で呼ばれていた。
二〇二六年秋、歌う仕事を続ける由衣のもとへ、未放送の最終回を収めたVHSが届く。映像の長さには、二十九秒の食い違いがあった。
残された録音と関係者の記憶をたどるうち、由衣は、外へ逃れた自分を見ていたはずの沙羅が、なぜ建物へ戻ったのかという問いに向き合う。
友達の声を、自分に都合のいい物語にしないために。
二人で一人を演じた少女たちと、返せずにいたものをめぐる文芸ミステリー。
画面に映る少女は沙羅。歌と台詞を担当するのは由衣。二人は同じ「美月」という名で呼ばれていた。
二〇二六年秋、歌う仕事を続ける由衣のもとへ、未放送の最終回を収めたVHSが届く。映像の長さには、二十九秒の食い違いがあった。
残された録音と関係者の記憶をたどるうち、由衣は、外へ逃れた自分を見ていたはずの沙羅が、なぜ建物へ戻ったのかという問いに向き合う。
友達の声を、自分に都合のいい物語にしないために。
二人で一人を演じた少女たちと、返せずにいたものをめぐる文芸ミステリー。
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