概要
父の遺書には「母さんは国際スパイだった」と書いてあった。
ほら吹きの父が死んだ。
男手一つで俺を育ててくれた、嘘ばかりのロクでもないオヤジ。弁護士から渡された遺書には、七歳の俺を置いて出ていった母親について、こう書かれていた。
――お前の母さんは、国際スパイだったんだ。
手紙の最後に記された「次の手紙」の在りかを頼りに、父の友人たちを訪ね歩く拓海。一通ごとにスケールアップしていく父の大嘘に振り回されながら、それでも彼は手紙を追いかける。最後の一通には、きっと本当のことが書いてあると信じて。
「KOC2026秋」参加作品。
「手紙」のお題に書いた、一万字ほどの短編です。
男手一つで俺を育ててくれた、嘘ばかりのロクでもないオヤジ。弁護士から渡された遺書には、七歳の俺を置いて出ていった母親について、こう書かれていた。
――お前の母さんは、国際スパイだったんだ。
手紙の最後に記された「次の手紙」の在りかを頼りに、父の友人たちを訪ね歩く拓海。一通ごとにスケールアップしていく父の大嘘に振り回されながら、それでも彼は手紙を追いかける。最後の一通には、きっと本当のことが書いてあると信じて。
「KOC2026秋」参加作品。
「手紙」のお題に書いた、一万字ほどの短編です。