概要
「魔王宛ての荷物は、あいつに」そのあいつを、局長は昨日クビにした。
「お前は遅い。今日でクビだ」
局長の甥ドナートが笑って、スヴェンの名札を外した。
スヴェンの荷物は必ず届く。宛先がどこでもだ。
しかし、その夜、魔王軍の幹部カミラが宿に来た。
魔王城へ、手紙を一通届けてほしいという。
スヴェンは魔物の森を抜け、日が暮れる前に戻った。
魔王軍の兵なら、三日かかる道だった。
「あの森を、手ぶらで抜けてきたの?」
それからは、魔王軍の手紙をスヴェンが一人で運んでいる。
迷子の竜の子が書いた手紙を巣へ届けると、母竜がお礼に鱗をくれた。
郵便局には、スヴェンしか届けられなかった荷物が天井まで積み上がった。
ドナートが代わりに配達に出たが、二日続けて道に迷った。
「魔王様から、人間の王様に。返事も持って帰ってきて」
局長の甥ドナートが笑って、スヴェンの名札を外した。
スヴェンの荷物は必ず届く。宛先がどこでもだ。
しかし、その夜、魔王軍の幹部カミラが宿に来た。
魔王城へ、手紙を一通届けてほしいという。
スヴェンは魔物の森を抜け、日が暮れる前に戻った。
魔王軍の兵なら、三日かかる道だった。
「あの森を、手ぶらで抜けてきたの?」
それからは、魔王軍の手紙をスヴェンが一人で運んでいる。
迷子の竜の子が書いた手紙を巣へ届けると、母竜がお礼に鱗をくれた。
郵便局には、スヴェンしか届けられなかった荷物が天井まで積み上がった。
ドナートが代わりに配達に出たが、二日続けて道に迷った。
「魔王様から、人間の王様に。返事も持って帰ってきて」
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