概要
十七年動かない空。線を一本引くたび、私は何かを失う。
十七年前から、北国の空は動かない。
雲はいつも同じ場所にあり、雨は曜日と時刻どおりに降る。明日の天気なら、誰でも当てられた。
空を描きつづける高校生、天野ひかり。ものを見ると、音や色まで一緒に受け取ってしまう彼女の紙には、四十七枚描いても、見たままの空が乗らなかった。
ある日、二階の窓を叩いたのは、空から落ちてきたという白い生き物、マル。マルと重なると、指先から光の線が引けるようになる。ただし一本引くたびに、ひかりから何かがひとつ消えていく。
父が残したヘッドギアで入った仮想世界RE:AL。そこには、北国が失った「動く空」があった。
その日から、ひかりは国の機関に「経過観察」される身になり、黒いコートの者たちはマルを狙いはじめる。
なぜ空は止まったのか。父は、何を残していなくなったの
雲はいつも同じ場所にあり、雨は曜日と時刻どおりに降る。明日の天気なら、誰でも当てられた。
空を描きつづける高校生、天野ひかり。ものを見ると、音や色まで一緒に受け取ってしまう彼女の紙には、四十七枚描いても、見たままの空が乗らなかった。
ある日、二階の窓を叩いたのは、空から落ちてきたという白い生き物、マル。マルと重なると、指先から光の線が引けるようになる。ただし一本引くたびに、ひかりから何かがひとつ消えていく。
父が残したヘッドギアで入った仮想世界RE:AL。そこには、北国が失った「動く空」があった。
その日から、ひかりは国の機関に「経過観察」される身になり、黒いコートの者たちはマルを狙いはじめる。
なぜ空は止まったのか。父は、何を残していなくなったの
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