概要
犯人は、見えている。――問題は、どう墜とすかだ
――犯人は、はじめから見えている。
問題は、死体も凶器も記録も無いこの男を、どう墜とすかだ。
七人しか死んでいない。
なのに、狐の尾は八本あった。
前作『尾喰村(おぐいむら)の九尾殺人』。
山あいの村に残された「一つ多い」謎を、やる気のない探偵・御子柴透(みこしばとおる)と、消された線を読む児童画解析士・真白奏(ましろかなで)は暴いた。
次に二人が数えるのは、多すぎる一本ではない。
――いるはずだったのに、いない一人だ。
海辺の終活施設・静葉苑(しずはえん)。
そこでは死を〈巣立ち〉と呼ぶ。
荷物を分け、言葉を整え、声を録り、迷惑を残さず人生を閉じる場所。
ある朝、入居者が老衰で死んだ。
部屋は塵ひとつなく、遺書も遺品も、見事なほど整っていた。
「片づけ
問題は、死体も凶器も記録も無いこの男を、どう墜とすかだ。
七人しか死んでいない。
なのに、狐の尾は八本あった。
前作『尾喰村(おぐいむら)の九尾殺人』。
山あいの村に残された「一つ多い」謎を、やる気のない探偵・御子柴透(みこしばとおる)と、消された線を読む児童画解析士・真白奏(ましろかなで)は暴いた。
次に二人が数えるのは、多すぎる一本ではない。
――いるはずだったのに、いない一人だ。
海辺の終活施設・静葉苑(しずはえん)。
そこでは死を〈巣立ち〉と呼ぶ。
荷物を分け、言葉を整え、声を録り、迷惑を残さず人生を閉じる場所。
ある朝、入居者が老衰で死んだ。
部屋は塵ひとつなく、遺書も遺品も、見事なほど整っていた。
「片づけ
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