概要
賭け金は、砂糖二粒。七回続けて当てた日が、彼の人生を持っていった。
ラリオが最初に賭けたのは、十九の秋だった。
三丁目の自販機の下に、賭場がある。小さき者の町では、そこがいちばん明るい場所だった。
七回続けて当たった。砂糖二粒が、二百五十六粒になった。
――オレ、これ、向いてるかも。
その一行が、彼から家と、母の形見の青いビーズと、昨日を持っていった。
『8センチメートル』の配達員ラリオが、道を覚えていないのに、道を知っているわけ。
(全十四話・完結済み)
三丁目の自販機の下に、賭場がある。小さき者の町では、そこがいちばん明るい場所だった。
七回続けて当たった。砂糖二粒が、二百五十六粒になった。
――オレ、これ、向いてるかも。
その一行が、彼から家と、母の形見の青いビーズと、昨日を持っていった。
『8センチメートル』の配達員ラリオが、道を覚えていないのに、道を知っているわけ。
(全十四話・完結済み)
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