概要
消したはずの一行を、知っている人がいる。/——半分にして、正解でした。
感想は、ぜんぶ同じ名前だった。
都心から祖母の家に来た夏、汐見真尋(しおみまひろ)のもとに、久しぶりの感想がひとつ届く。誰にも読まれない話を、八十八回も直した夜に。投稿する前に自分で消した一行まで、知っている読者から。
呼び出された場所は、ずいぶん前に閉めたきりの古本屋・汀書房(みぎわしょぼう)。開くはずのない戸の向こうに、夕暮れの岸辺の町がある。坂じゅうに色糸を干す町で、空には月のかわりに大きな糸巻きがかかっている。
たったひとりの読者・綴と、真尋はその町を巡りながら、書けなかった続きを一行ずつ書いていく。ただしそこは、通うたび、なにかが静かに遠のく場所で。
綴は、なぜ、この話だけを読んでいたのか。
都心から祖母の家に来た夏、汐見真尋(しおみまひろ)のもとに、久しぶりの感想がひとつ届く。誰にも読まれない話を、八十八回も直した夜に。投稿する前に自分で消した一行まで、知っている読者から。
呼び出された場所は、ずいぶん前に閉めたきりの古本屋・汀書房(みぎわしょぼう)。開くはずのない戸の向こうに、夕暮れの岸辺の町がある。坂じゅうに色糸を干す町で、空には月のかわりに大きな糸巻きがかかっている。
たったひとりの読者・綴と、真尋はその町を巡りながら、書けなかった続きを一行ずつ書いていく。ただしそこは、通うたび、なにかが静かに遠のく場所で。
綴は、なぜ、この話だけを読んでいたのか。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?