会話の途中にもユートピアを挟む友人に、何をしてるんだと笑っていたのに、最後は笑えなくなりました。汗だくで続ける理由が分かると、あの必死さが切ないです。亀の話をしている二人は、ただ昔からの仲良しにしか見えなくて。その何でもないやり取りを、もっと聞いていたかったです。友人はどんな気持ちで、同じ部屋にいたのでしょう。頬を流れたものを汗と呼ぶのが、つらいです。あんな格好の別れなのに、妙に寂しくなりました。
「びっくりするほどユートピア」──。準備を整え、これを唱えると除霊ができるという。びびりな友人がそれを信じて実行するが、そのさまはあまりに奇っ怪で……⁉︎最初は笑って読んでいました。「ああ……これは幽霊さんも逃げ出すなァ、人間だって逃げたくなるもの……」と。しかし途中から物語の様子が変わり、最後には……。あとから読み返してみると、ある一言への印象ががらりと変わります。さらりと読める、二度読み必須の短篇ホラー。どうぞたっぷりとお楽しみくださいませ。
コメディかと思って読み始めると、徐々に不穏な空気に苛まれて、最後はナイヤガラの滝の用に奈落の底へ落とされます。1話完結の短いお話ながら、そのオチっぷりは筒井康隆先生のブラックユーモアを連想させます。
ホラーな題材から、なんかコメディが始まってまさかの着地。情報の出し方が上手で、どんどん引き込まれました!変な友人と、突っ込む主人公。謎の除霊法と、そっちもある意味怖い昔話。欲張りセットな素敵作品です、是非読んでみて下さい!!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(213文字)
「びっくりするほどユートピア!」と全裸で跳ね回る友人の姿から始まるため、最初は笑ってしまいます。ところが、亀に「産め」と迫った子供時代の記憶や、季節の食い違い、「1月16日に死んだ」という咲ちゃんの話が少しずつ積み重なり、笑っていた場面の意味が変わっていきます。そして最後の「おまえが成仏するまでだ」。ここで初めて、友人が誰のために必死でユートピアを続けていたのかが分かります。可笑しさと寂しさが同居する、短いからこそ効く怪談です。
「びっくりするほどユートピア」 この言葉を10分となえる。 ネタのようなふざけた除霊をする友人。 でも、けっこう必死になっている。 なんでも最近彼の部屋に幽霊が出るというのだ。 予想外の結末が恐怖をそそるホラー短編です。
ホラーですが、怖いの苦手な人も読めるヤツです。🤗私にはオチは読めませんでしたが、タイトルが全てと言うか、それが全面に出ていますね。結構好きです、こういうノリ。あ、飲み物を片手に読むのはおすすめしません。落ち着いてから、どうぞ。😸
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