概要
十五時十二分、幼馴染から海の写真が届く。無人島の、格子の向こうから。
ゼミの発表で映された、無人島の郷土資料室の写真。そこに、東京にいるはずの幼馴染のRが、学芸員のような顔をして写っていた。
その日から、記録が少しずつ食い違いはじめる。あるはずのない連絡船の時刻表。送った覚えのないLINE。毎日十五時十二分に届く、木の格子越しの海の写真。
Rの右目が濁り、右手が、ジョッキの右の空をつかむ。
私は、記録の矛盾を放っておけない性分だ。だから、調べることにした。それがどこへ続いているのかも、知らずに。
その日から、記録が少しずつ食い違いはじめる。あるはずのない連絡船の時刻表。送った覚えのないLINE。毎日十五時十二分に届く、木の格子越しの海の写真。
Rの右目が濁り、右手が、ジョッキの右の空をつかむ。
私は、記録の矛盾を放っておけない性分だ。だから、調べることにした。それがどこへ続いているのかも、知らずに。
読んでくださって、ありがとうございます。いただいたギフトは、次の話を書く力にします。
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