生き物が好きだった頃の気持ちを、ずっと手放せずにいる。そんなハルが、匿名の観察依頼をきっかけに旅へ出る物語です。朝夕の光や草原を渡る風の描写から、彼が自然に惹かれる気持ちが伝わってきます。未知の生態を考える楽しさがある一方、観察する側もまた傷つきうる存在なのだと感じさせられました。夢を追う喜びにも迷いが伴い、生き物への愛情と探究心も簡単には割り切れない。そんなハルの心の揺れが印象に残ります。自然を眺めるのが好きな方や、夢へ踏み出す人の葛藤を読みたい方におすすめです。
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