「罠」という物騒なタイトルとは裏腹に、読んでいるうちに巨大なカツパンを前にした語り手の戸惑いへすっかり巻き込まれてしまいます。特に面白いのが、隣の女性が同じカツパンを注文してから。彼女は常連なのか、それとも自分と同じ被害者なのか――その反応を待つ時間が妙に気になります。そして最後に「私と同じだ」と嬉しくなる語り手。この小さな共犯感のような読後感が印象的です。
カツパンという店のオリジナルメニューをめぐるお話です。クスッと笑える愉快なエピソードでした。
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