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概要
これは禍だ。役に立つ。だから始末が悪い
建安四年。袁紹軍によって、易京は陥落しようとしていた。
代々、漢王朝の裏で暗殺を担ってきた趙氏の青年・趙楊は、主君である袁紹の命を受け、崩れゆく易京の最奥へ向かう。
趙楊の術「槃瓠(ばんこ)」は、一度知った人間の残した気配を追う。
幾年もその痕跡を追ってきた男――公孫瓚を討つために。
炎と地響きの先、楼の頂で待っていた公孫瓚は、趙楊が口にしていない言葉さえ聞いていた。
「これは禍だ。役に立つ。だから始末が悪い」
自らの境遇へ折り合いをつけた青年と、最後まで己の術から逃れられなかった男。
炎上する高楼の上で、二人の刃が交わる。
代々、漢王朝の裏で暗殺を担ってきた趙氏の青年・趙楊は、主君である袁紹の命を受け、崩れゆく易京の最奥へ向かう。
趙楊の術「槃瓠(ばんこ)」は、一度知った人間の残した気配を追う。
幾年もその痕跡を追ってきた男――公孫瓚を討つために。
炎と地響きの先、楼の頂で待っていた公孫瓚は、趙楊が口にしていない言葉さえ聞いていた。
「これは禍だ。役に立つ。だから始末が悪い」
自らの境遇へ折り合いをつけた青年と、最後まで己の術から逃れられなかった男。
炎上する高楼の上で、二人の刃が交わる。
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