概要
勝手に期待して勝手に失望しないで
高貴な血筋に生まれながら、周囲を心配させまいと自我を押し殺して生きてきた女三の宮。父・朱雀院の意向で叔父である源氏に嫁ぐも、彼が求めたのはかつての初恋の面影だった。「勝手に期待して、勝手に失望する」夫の身勝手さに傷つくことすら諦めていた彼女だったが、ある嵐の夜、自分を本当に愛してくれた男・柏木との過ちによって運命が動き出す。罪の子を宿し、冷酷な視線を向ける源氏に対し、女三の宮が最後に選択した「本当のわがまま」とは――。哀れな姫君が自らの意志で幸せを掴み取る、痛快な古典リブート短編。
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