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概要
母の字だった。回覧順には、まだ生きている私の名があった。
母の四十九日を終え、実家の片づけに戻った。
玄関に、見慣れた青い回覧板が置かれていた。
表紙の日付は明日。
受領印の横には、母の字で「咲帆へ」と書いてある。
癖も、書き損じの直し方も、最後の小さな丸も。
間違えるはずがない。
近所の人は言った。
「受け取ったなら、次へ回してあげて」
次の家は、もう取り壊されている。
そして回覧順の最後には、私の名前が増えていた。
※本作はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは関係ありません。
玄関に、見慣れた青い回覧板が置かれていた。
表紙の日付は明日。
受領印の横には、母の字で「咲帆へ」と書いてある。
癖も、書き損じの直し方も、最後の小さな丸も。
間違えるはずがない。
近所の人は言った。
「受け取ったなら、次へ回してあげて」
次の家は、もう取り壊されている。
そして回覧順の最後には、私の名前が増えていた。
※本作はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは関係ありません。
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