おはようございます。いつも拙作をお読みくださっている皆さま、温かなご感想や応援のお言葉をありがとうございます。
さて、12月1日から新連載を始めます。
以下、タイトル・キャッチコピー・あらすじです。
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『油彩画・夜明けのミモザ』
――午前四時、私たちは、夜が明けるまでの間だけ、恋人同士のようになる。
高校生の澪は、両親が離婚を決めた二月の夜、午前四時のミモザの木の下で、利き腕を怪我した画家の青年・彗と出会う。
夢を諦めていた二人は、次第に互いの言葉に励まされ、惹かれ合い、やがて再びそれぞれの夢に向き合いながら、丁寧な暮らしを送っていく。
次の冬に二人でミモザを見上げるときは、彗が海外留学のために、日本を発つと知っていても。
夜が明けたら消えてしまいそうだった二人が、夜が明けても消えない二人になるまでの、ヒューマンドラマ恋愛長編。
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この近況ノートを読んだ方の中には「あれ、どこかで見たようなタイトルとキャッチコピー……?」と思われた方もいらっしゃると思います。
今回の新作は、初出が『夜明けのミモザ』という短編でした。
完結済みの短編を長編にしようと思ったきっかけは、上記短編の「その後のお話」にあたる『昼下がりにはミモザサラダとチキンスープ(※現時点ではWeb未公開)』を数年前に書いたこと。
そして、続編を書いたことで、今回さらに「その後のその後のお話」を思いつき、夏からコツコツと書いていたら、澪と彗の未来をもう少しだけ作者として見守りたくなりまして。第1章にあたる旧短編『夜明けのミモザ』も、大幅に改稿しております。
微改題をしたのは、絵描きが出てくるお話だよ~と、タイトルを見ただけで分かるようにしたかったから。その一方で、愛着がある『夜明けのミモザ』というタイトルはそのままにしました。
『夜明けのミモザの下で、なんとかかんとか~』みたいなタイトル案も出したものの、物語の内容的に、シンプルなタイトルのほうが似合うかなぁと。あと、作者の私だけではなく、短編版を読んでくださった方にも親しんでいただけたタイトルを、どこかに残しておきたくて(*´ω`*)
全4章、約16万字にて完結予定。
手元の原稿は約13万字地点なので、引き続きがんばります……!
カクコンにも参加予定ですー!
読んでくださる皆さまに、楽しんでいただけますように!
他の連載中の作品は、今回の新連載完結後に再開を予定しております。こちらもがんばりたい……!!
最後に、旧『夜明けのミモザ』であり、新『油彩画・夜明けのミモザ』の第1章のタイトルだけ先に告知します。ここまでお読みくださり、ありがとうございました(*´ー`*)
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第1章 クリムトと午前四時の恋人