先日、連載していた「モノクローム」をようやく完結させることができました。
「カクヨム」では初めての連載作品だったということで、諸々慣れない点ばかりでしたが、それでもひとまずは自分自身に「おつかれ」と。
そしてこんな拙い作品でありながらも、最後まで読んでいただいた方に、感謝が尽きません。
思えば、一つの作品を描き切るという体験自体が、随分久しぶりのことになります。
今回も「ホラー」という部分を目指して書き始めたものの、最終的には作者の大好きな「バトル」を経たエンディングとなりました。
登場人物の多くが犠牲になったり、暗躍していたりという部分が、当初目指していた「ホラー」の名残が見えますね。
今回、執筆を始めた当初はハルという青年が戦う奇妙な活劇――程度の構想で、動き出しました。
しかし、書き続ける中で僕自身もハルが進むその道の中で、色々なテーマを考え、得ていった次第です。
過去と今の価値とは。記憶の価値とは。人が生きていくうえで必要なものとは何なのか。
五里霧中で進むハルの生き方を考える中で、自然とそんな疑問が生まれ、そしてテーマとなって自身の中に根付いていきました。
きっとまだまだ、稚拙な作品なのだと思います。
しかしながら、それでも読んでいただける方がいて、コメントや、ましてやおすすめレビューといったものをいただき、感激しております。
「読んでいただける方がいる」ということが、書き手として素直なモチベーションに繋がり、活力となります。
一つの作品を書き終わった今、すでにまた新たな作品を書きたい――という欲求が沸々と沸きあがりつつあります。
ファンタジーにするのか、現代劇にするのか。
おそらくそのどれもで、新たな「戦い」を描いていくことになるのでしょう。
「モノクローム」執筆にて得た経験を糧とし、さらに次へと物語を繋げていければ、と思っています。
「モノクローム」を最後まで読んでいただけた方々に、重ね重ね、大きな感謝を。
引き続き、このカクヨムという場で、自分なりの「物語」を描いていければ、と思う次第です。
これからもぜひ、お付き合いいただければ、幸いです。