友人は二酸化炭素の削減を「地球にやさしい」と言う欺瞞が嫌いだと言う。
地球が温暖化しても、温暖化に適応した生物が繁栄するのだから、擬人化されたとしても地球は困らないはずだと言う。
「我々人間や今の生物が困るだろう?」
そう尋ねたが
「俺は生存競争に敗れ、子孫を残せず黙って去る側の人間だ。残念ながら困らんよ。」
そう嘯く。
恐竜とそれを支えたシダ植物が、隕石によるとされる環境変化で衰退し、哺乳類(もしくは有袋類)と種子植物が栄えたのが現在ではあるが……。
「平家物語を読め。他の生き物を道連れに、黙って去るのも人の道だ。もちろん足掻くのも人だがな」
栄枯盛衰は世の常なれど、自分(達)だけは違うと言うのは傲慢だろうか?