日頃から後宮食医の薬膳帖をお読みいただき、ありがとうございます。
お待たせいたしました!
いよいよに二期始動! です!
第六部 風の毒は吹きすさぶ
皇帝の死後、後宮は変わらずに華の宮であり続けていたが、宮廷では腹の探りあいが勃発していた。昨年様々な事件を経て、妃たちの信頼を得た慧玲は、春の宮での感冒騒ぎを収拾するべく後宮をかけまわっていた。
そんなとき、南の諸島を統べる王国・蜃から、公賓として若き国王が訪れる。だが蜃王は剋の食事はすべて「毒だ」と言い捨てて、会食もとらず、乾杯もしない。
「食なくして人は非ず」
「政たるは人がなすものよ。争うも和するも食ひとつ」
「私が食を調えましょう」
外政の危機に白澤の食医、慧玲が立ちあがる――
だが、この蜃王、さらにとんでもないことを言いだして――
「この食医の姑娘《おんな》を嫁にくれ」
この度は第二期の序章ということで薬膳要素、毒ラブ要素強めになっています。一年経って、それぞれの立場も変わり、人物の縁も絡みあい、さらにおもしろくなった「後宮食医の薬膳帖」をどうぞ御笑味いただければ幸いでございます。
また、書籍版「後宮食医の薬膳帖」もおかげさまでご好評いただいております。
本日8月25日発売の「後宮食医の薬膳帖2」もWEB版から加筆修正をおこなっておりますので、宜しければぜひとも御手に取っていただければ幸いです。
コミカライズ計画も順調に進んでおります。漫画家の「そ太郎」さまが手掛ける「後宮食医の薬膳帖」の世界もどうぞお楽しみに!