「この中に……プロット教信者と偽る異端がいます」
ざわざわ……
「プロットは神です。異論は、認めます」
「本当か!?」
「彼が異端です。捕えなさい」
「しまったッ!! くっ、やめろ……!」
「なにゆえ、神を軽んじるのですか?」
「違う……俺は……俺だって! きちんとプロットを作りたいよッ! けどな、世の中にはプロットに苦しむ人がたくさんいるんだ……! だから俺は、この教会に潜入して、プロット教会の秘密を暴こうと……!」
「彼を放しなさい」
〈しかし! 神父様!!〉
〈こいつはろくにプロットも書けないくせにミステリー小説を書こうとしやがったんですよ!〉
〈そうだそうだ!〉
「書けないからこそミステリー小説に手を出した可能性を考慮した者だけが発言しなさい」
シーン……
「ミステリーを書こうとするその心意気やよし。プロットのいろはを私直々に手ほどきして差し上げましょう」
「神父様……俺――」
「どうされました?」
「――今はファンタジー書いてます……」
〈〈〈ずこーっ!!〉〉〉
――というわけで、執筆中ファンタジーの紹介です。
タイトルは――
『石ころのレザリア』(予定)
――プロットのいろはを叩きこんでくれる神父いて欲しいよなー、俺にもな―。なんて、このノートを書きながら思いました。
進捗状況:知人が試し読み中