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「第一巻 中学校編「ちはっ、失礼します」 Ⅲ年 「女の子たち」 (5)気づくか否か」について

 徐々に明らかになっていく駿河君の特徴です。

 九教科中、数学だけが突出して「点数が悪い」ということの原因は何か。
 実際、当人が気付かないままに放置されている、あるいは、きちんと指導しても当人がまだ気付かない、ということは多々あります。(著者が典型的)

 「いつ気付くか」というのは、本当に難しい問題で、小学校の時に気付けば御の字。「何度言っても直らない(治らない)」ということで諦められてしまうことが結構多いのではないでしょうか。それは本当に直らない(治らない)のか、というと難しいところです。

 著者のように、「ある日突然」気が付く(というか、表現的には「目が覚める」)ということもあります。とはいっても、当人は「気が付いた」ことにすら「気付いていない」わけで、周囲から見ると、突如として、今度は周囲を越えるくらいの「整理」や「分類」方法で、あっという間に「不得手」を「得手」以上のものに変えてしまいます。

 本作中では、ヨーサンが駿河君に教えたことで「気付き」が訪れた記載になっていますが、これは「偶然」と「強烈な刺激」の双方が重なったことによるものではないかと思われます。

 ここから先、駿河君にはこうした「刺激」が加わることで、成長が促されていきます。もしかしたら、男の子、というものは総じてそういう生き物なのかもしれません。「ちょっと見ない間に、すっかり大人びてしまって」というのは、そういうことなのかも。

 ※添付画像は、実在の人物や写真に基づくものではありません。創作物です。
 今回は、一緒に帰ろうと迎えに来たけれど断られて不機嫌なベーデ&コーコと、不退転の決意で駿河君の指導を申し出るヨーサン。

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