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「第一巻 中学校編「ちはっ、失礼します」 Ⅰ年 「三百二十プラス一」 (4)以後よ・ろ・し・く…」について

 教員室というものは、中学校ではごく一般的な仕様であったように思います。
 音楽、体育、美術、技術、理科の特別教室がある教科のみ「準備室」があるだけで、それらの各科も含めて概ね先生方は、教員室に居られました。

 専任の先生のほかに講師の先生方も多かったので、職員室は通常の3教室分をぶち抜いた結構大きなものでした。

 ここに入るには、入口での口上が基本でした。
 用務先の先生に最も近い入口で一礼してから
 「〇年〇組◇◇、△△先生に用で参りました。」
 と大声で言上すれば、本文のように「良きに図らって」もらえます。

 先生から指示された内容を自分で噛み含めながら言い直す「副唱」は必須でした。
 
 お作法、というものには賛否いろいろありますが、
 その背景にある必要な理由を考えずに単純に廃してしまうと、
 あちこちに影響や不具合が出てくることは、結構多いものです。

 ※ 画像の背景及び人物は実在のものではなく、創作物です。

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