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「第一巻 中学校編「ちはっ、失礼します」 Ⅰ年 「三百二十プラス一」 (3)始まりの始まり」について

 中学は「児童」が「生徒」に変わる瞬間ですから、「団体生活」というものや「自律的」という視点に基づく教育が始まります。

 入学当初のオリエンテーションの数日間の中で、今ではもうあまり実施している学校も多くはなくなりましたが、「応援指導」というものがありました。

 高校のソレでは、非常に「厳しい」(というか「儀式めいた」)ものがあるということは、文中でも少し触れたところですが、「応援団」(という応援のリーダー)の存在意義や風貌、応援する生徒や学生との接し方も大きく変わるようになったのも、この頃かと思います。

 旧制の諸学校での対抗戦というものは、今とは比較できないほどの「学校全体での意義」があったことで、応援に対する考え方も大きく異なるものでした。応援の本質が「集団全体」から「集団の中の個人」に視点が変わっていくなかで、応援の在り方にも大きく変化が必要になったのでしょう。

 ということもあってか、当時は「武骨」な側面と「スマート」な側面が混然一体とした、ある種「混沌」とした中に「規律」が求められる、というまさに「社会の縮図」のような苦労があったと思われます。

※画像の人物は、実在のものではなく、創作によるものです。

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