まず最初に。
「ぐうたら魔術師」を読んでくださった方、ハート、星、レビューをくださった方、本当にありがとうございました!
無事に走り終えられてホッとしております。
私としては珍しく、中編の物語となりました。
でも、一応連作で考えていて、次の構想もあるので、二話目が出来たら多分また連載に切り替えると思います。
ハルシエとジークは、二話目以降もずっとあのままです(笑)。
「世界のばんか」は、今週中にはアップしたいと思っています。
とんでもないところで終わってたよ……という切り方だったのに、まだアップしていない。申し訳ないです……。
さて(さておいた)。
ここからは、ぐうたら魔術師のネタバレが含まれます(しかも長い)。
「もう読んだよ!」というありがとうございますな方や、今から「本編読もうと思っているんだ」というお優しい方、ネタバレ全く問題ない、という方だけお進み下さい。
初のBL物語でした(BLではないですが、BLはあるという何ともややこしい話)。
毎回新しい話を書く時、何かしら挑戦を一つは設定していますが、今回もやりました(まずBL自体が初挑戦です)。
一つは、今回の話は、ぐうたら主人公を書いてみよう、と思ったこと。
二つ目は、前に達成できなかった、一話3000文字までを一つ(3000ちょっきりになった話もありました。私だね!)。
最後の一つは、文章の書き方です。二つほど挑戦しました。
一つは、文体を少し変えてみること。
もう一つは、……他の物語、特に「世界のばんか」を読まれている方は、おや、と思った方もいるかもしれません。
今回、文末の終わり方を、あえて連続する書き方に挑戦してみました。
具体的には、「~った」「~った」「~いる」「~いる」が連続する形ですね。二連続じゃなくて、三、四連続とか。
「世界のばんか」では、あえて連続させる時はありますが、めったにやらない様にしています。
私が書くと、だいたい作文の様な文章になってしまうので、作文にならない様に出来ないかなー、とあえてやってみました。
結果としては、やはり他の作品ではやらないかな……という結論です。
読み直していた時に、私が耐え切れずに文末を変えた箇所とかもありましたし、この連続する書き方で上手く書ける方はすごいな、と改めて認識しました。
やっぱり人によって、書きやすい文体というのがあるんだろうなあ……と。
あと、今回は初めて書くBLだったわけですが。
BLに関しては、面白そう(+絵が好み)と思ったら漫画も小説も読むは読むんですが、圧倒的に読書量が少ないので、その辺はかなり苦労しました(ハルシエとジークに関しては好き勝手にいつも通り書きましたが)。
なので、ハルシエの「読んだ本は全部いたしてる」というのは、私の体験談として書きました……(でも、全部書き終わってから、「そういえば、持っている数少ない中で、一つだけそうじゃない漫画シリーズ持ってる」と思い出しました)。
BL界隈って、本当のところどうなんでしょうか?
もしご存じでしたら、教えて下さい。
というか、艶っぽいの書くのはどのジャンルでも苦手なので、誰か書き方教えて下さい(今回はとってもライトな感じになるようになるようにと念じていました)。
最後に、下に最初のメインキャラ四人の簡単(?)な紹介と設定と個人的感想?です。メモ書きみたいに書いています。
二話目以降に使われる設定(一話目後日談?含む)も少し書いてあるので、そういうのを読むのが嫌な方はスルー推奨です。
■ハルシエ
初めて書いたぐうたらでやる気のない主人公。
今までぐうたらぐうたらしていたキャラをあまり書いたことがなかったので、結構好きに書いてしまった。意外なことに書くのに困らなかったのがびっくり。
「ぐうたら+天才」はよく見るけど、それにプラスして、「それを周りが普通に受け入れている+世話している人も咎めない」、というのはあまり見たことが無いなと勝手に思って、全要素をぶっ込むという荒業をした。
そのぐうたら背景の設定でかなりシリアス過ぎるものが出来上がったけれど、いつもの和泉節と言われて納得がいかない(笑)。解せぬ。
「告白されたからOKしたのに~」は、そこまでシリアスでは無かった!はず!ですよ?(草壁さんが、何も背負っていない初めてのメインキャラだったなんて言えない)
最初はジークの感情を取り戻すためにぐうたらしていたが、今ではそれが素になっている。
ジークに殺しはさせたくないけど、彼がハルシエのためには手を汚すこともあるのを理解はしているので、ジークを害する相談事だけは受けると父と取引していた。
ジークがいれば何もいらない。害する人間はすべからく排除する。
家族も大事だしブラコンだけど、家族とジークのどちらを選ぶかと言われたら、迷わずジークを選ぶ。家族もそれで良いと思っている。
負い目はあるけど、二人のぐうたら時間が幸せなのは間違いないので、邪魔されない限りは一生このまま暮らしていく。というか、二人が邪魔させない。
家の裏には、ジークのために存分に訓練出来る場所がある。時々ジークと訓練したい騎士達が押しかけてきて一緒に訓練している。ハルシエは邪魔だと思っているが、ジークが楽しそうなので我慢はする。
ちなみに、ブレットとセドリックは、一応友人だとは思っている。
■ジーク
金髪碧眼は、私がよく設定するキャラ。つまり好き(笑)。
世話焼きでツッコミ役でおまけに強いなんて、いつも私が設定するキャラではありませんか、という様な要素をほぼほぼ詰め込んだキャラ。
一時期表情の一切を無くしたけど、ハルシエと共にいることで徐々に取り戻していった。最初はそのことに本当に気付いていなかったけれど、数年経ってから、何となく察したという裏設定がある。
ジークにとって、ハルシエは負い目で恩人。二人で一緒にいる時間が幸せなので、一生このままで良いと思っている。
ジークも家族は大事だけど、ハルシエとどちらを選ぶかと問われたら、迷わずハルシエを選ぶ。家族もそれで良いと思っている。
人を殺すことに躊躇いも迷いも後悔も無いのはずっと変わらないけれど、時々殺戮人形と変わらないんじゃ、と思う時はある。そういう時は、ハルシエが絶対気付くので、プラス思考に変えさせる。
ハルシエを害したり二人のぐうたら時間を故意に邪魔する人間は、迷わず排除するし、人も斬る。ハルシエが自分の手を汚させたくないと思っていることに気付いてはいるけど、お互い様だと思っている。
BLに発展してもしなくても、二人はこのまま変わらない。
ブレットとセドリックは、数少ない信頼できる友人。
■カロリナ
小説家。BLから始まったけど、ノーマルも冒険活劇もミステリーも何でも書く。
ライナス大好き。家族ぐるみの付き合いで、事件後はめでたく婚約した。一年後に結婚する予定。
ハルシエのことは依頼されて色々観察していたが、事件を通してファンになった。
二週間に一回くらい、ライナスと一緒に訪問している。ハルシエは嘆いている。ジークは苦笑している。でも多分、ハルシエはだんだん慣れてくる。ついでに、カロリナが話す物語にハルシエが興味を示すものもそれなりにあるので、一応話を聞いている時もある。寝ながら。
二人の小説はこれからも書き続けるし、今回の事件の顛末も書くけど、書いてほしくないだろうところは絶対に書かない。プロ意識はとても高い。
ちなみに二週間に一回なのは、一応二人の邪魔をしないように気遣っているため。
■ライナス
何と、アップして半分くらいで気付いた。
「世界のばんか」に出てくる、某王族の片割れと同じ名前だということに。
おまけに、髪の色まで同じ。痛恨のミス。むしろ何故気付かなかったのか。何も考えなかったら、ア行、カ行、サ行、ハ行、ラ行をよく名前に使う癖が裏目に出てしまった、ごめんなさいなキャラ。瞳の色だけは違う。はず。
でも、性格も口調も正反対になった。髪の長さも短い。私は好きなので、もう割り切っている。もしかしたら、「世界のばんか」の遠い未来の話なのかもしれない(割り切っていない)。
というか、メインキャラ全員、何も考えなかったら使う行の名前。やってしまった。
優秀な文官で、将来は爵位も多分上がる。それくらい優秀な働きをする。
カロリナの父とは、きっと末永く「お義父さん」「娘はやらん」をやる。結婚後もやる。お互いの家族は微笑ましく見守っている。これが二人の付き合い方で、仕事でもプライベートでもお互い頼りにしている。
カロリナが小説に煮詰まったら話を聞き、よく差し入れもしている。ジークには二週間に一回、料理を習いに行っている(時々、煮詰まったら突発的に訪問する時もある。ハルシエは嘆く)。
カロリナの本でBLの良さを知った。元々雑食だったが、更に雑食になった。
毎回一番に本を読ませてもらっている。お互いラブラブで幸せそう。
二話目以降も、多分出てくる。
つらつらと書きましたが、こんな感じです。
もし、二話目以降もお付き合い下さる方がいらっしゃったら、よろしくお願いいたします!
「世界のばんか」の方も、今、とても大事なファルエラ編に入っているので、そちらも頑張ります。
下書きの内容、やはり結構変わりそう……(笑)。
もはや下書きは、制御不可能なプロットです。