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「この世界はかく語りき」のちょっとした裏話

こんばんは。和泉ユウキです。
何と、新作を上げてしまいました。自分でもびっくりです。
早速読んで下さった方、ありがとうございます!

ついでに、更新が止まっている小説は、今年の冬から一つずつ更新再開予定です。もうそろそろ何とかしたいので、取り敢えず目標を定めることにしました(笑)。



今日アップした「この世界はかく語りき」。
童謡唱歌をがっつり題材にした物語です。「世界のばんか」より深く食い込んでおります。
何故、童謡唱歌なのか?
かなりの蛇足で長いですが、この話が生まれるまでの経緯を、つらつらーっと書いていきたいと思います。
「世界のばんか」を読んで下さっている方はきっと、色々疑心暗鬼になっているのだろうなあと思いながらアップしました(笑)。






今回の物語は、カクヨム様の「音楽」を題材にした小説発掘という企画に参加してみようかなと思ったからです。
記事は、六月の三日あたりに目にしました(遅い)。

「世界のばんか」を書いている身としては、音楽をテーマにした物語に参加しないわけにはいかぬと、何故か変な使命感に駆られ、ほんの軽い気持ちで話を練り始めたわけです。
下書き自体は二日強、見直しで五日、合計一週間で仕上げました(書き始めるまでは頭の中で適当に遊ばせていたので、それを入れると二週間?)。
が。紆余曲折が結構ありました。

最初は、自分が一番身近なクラシックをテーマにしようと思っていました。クラシック書いたことないし、好きだし、丁度良いとわくわくしたわけです。
が。


ハーメルンしか思いつかん……。


昔連載されていた漫画なんですが、好きだったんですよね……(遠い目)。
あの作品は、キャラの名前も全部楽器の名前で実に素晴らしい。シリアスとギャグの落差が最高。
クラシックというと、あれに似た様なイメージばかり浮かんでしまい、おまけにファンタジーだと益々ということで、泣く泣く却下しました。

よって、童謡唱歌に決定(他の選択肢は無かったのです)。

今回は出来ることなら日常的なものが書きたい。
けれど、知る人ぞ知る、私は「現代もの」が書けない体質です。書いてもすぐ飽きる。または見直しが出来ない。
つまり、ファンタジー、しかも異世界ものにしなければ書き続けることが出来ません。
しかし、日常的なもので、かつ童謡唱歌を題材にするならばやはり日本でいきたい。
だが、現代ものは無理だ。
ここから無限ループが始まり、挫折し始めた結果。


日本に似た日本じゃない異世界にしよう。


そうして、ああいう物語の設定になりました。やりましたよ!抜け道です!
今までの物語よりかなりふわふわした設定ではありますが、一応矛盾とか疑問とかはなるべく解消する様には設定してあります。
でも、割と何でもありの世界で、かつ日本に似てはいますが、日本とかけ離れた部分も出てくる世界です。
かなり混乱すると思いますが、そういう世界だと諦めて下さい。


今回、最初の題材は「むすんでひらいて」になりました。
ですが、最初本当は「みかんの花咲く丘」にしようと思っておりました。
前半は子供視点、後半はセツ視点にする予定でした。
ですが。


この曲、著作権切れてないやーん。


よって、即行でボツとなりました。
ここでまた、挫折しかけました。
よくぞもう一度書こうと思ったと、今でも不思議でたまりません。

色々曲名を漁りまくった結果、歴史に意外性があり、かつ二人の関係性が分かりやすい「むすんでひらいて」になったのでした。この歴史、それなりに有名なのかどうかいまいち私にはよく分かりませんが……。
おかげで、物語の方向性が百八十度くらい変わりましたよ!しかも全部セツの視点になったし。

おまけに、最初私は一人称でこの物語に挑戦しようとしておりました。新しい物語を書くごとに、新しいことを秘かに入れようとしている習性ですね!
けれど、最後まで書ききった結果。


すっごい不自然。


そのため、加筆修正しながら三人称視点固定に変えました。
この物語は、本当最初の頃から二転三転どころか、所々に挫折ばっかり挟まっています。
ちなみに、今回はなるべく短編を連作でアップしていく形にしています。今までやったことないので、どうなるのかは神のみぞ知る、というやつです。



ちなみに、「世界のばんか」を読まれている方は、今回のメインの二人を見て、関連性を疑われているのではと思います。

切り離して考えて下さって大丈夫です。

あの二人をベースというかモデルにした部分はありますし、それは思うところがあってわざとではあるのですが、「世界のばんか」には直接関係ありません。この話が伏線になることもありません。
ついでに、セツもサトも性格的にはあの二人にはほとんど似ていません。むしろサトの方は、結構黒くて(黒いというほどではないかもしれませんが)意地悪です。セツの方が純粋かも?


最初はこの二話で終わりの短編にしようと思っておりましたが、最初の頃と比べると書いていて話が膨らんできたので、のんびり書き続けることにします。
日常がメインの話(にしたい)なので、私にしては珍しいくらいダークさは無い話になるはず。です。……多分、恐らく、きっと。
しかし、他の話を書くのは良い気分転換になりました。たまには違う話を書くのもまた新しい発見がありそうです。

次回は別のキャラが主人公になる予定なので、また新しい物語として楽しんで頂ければなと思います。
でも、更新はかなり不定期なので、ご了承下さい。



明日は順調に行けば、「世界のばんか」を更新する予定!です。
こっちは、早くハッピーエンドを迎えたい……。
今連載しているエピソードは、ルナリア編と同じくらいハッピーになる予定。のはず。です。

4件のコメント

  • こんにちは。

    つい類似点を探してしまい、深読みをしてしまいました。

    言われてみれば、2人はそれほど似てないような、でも、やっぱり似てるような。他者が介在できない部分があるせいでしょうかね?
  • 新巻様

    こんばんはー!

    やっぱり疑心暗鬼になりましたよね(笑)。
    分かってはいたのですが、思うところがあって二人はぱっと見は似ている様にしました。
    でも、徐々に切り離して読んで頂ければ良いなと思います。
    二人は本当、読めば読むほど多分、似ていないと思うので(多分恐らくきっと)。

    でも、介在出来ない部分がある、というのは確かですね(笑)。
    どちらの二人も、介在出来ない部分がある……。
    ……。

    全く別のお話です!(説得力とは)
  • 現代物書けない。
    わかりますわかります。
    自分の場合なんというか、リアルな制限に縛られて自由に物語を想像できないんですよね。

    そしてハーメルン懐かしい!
    ヒロインがヒロインじゃない扱いを受けてたやつですね(笑)
    オーボウとクラーリィが推しです!(強キャラ好き)
  • カーマインさん

    分かって下さいますか!
    そう、そうなんです!
    現代ものって、実際自分達が生きている世界が舞台ですからね。
    何か、妙に自分に身近なものになってしまって、逆に想像したくないし出来ないんですよ。
    あと、ファミレスの名前とか一つとっても、「どこまで出して良いの?」となってしまって……。
    だから、今回の新作も日本に似た日本ではない舞台にしました(笑)。


    ハーメルン、ご存じでしたか!嬉しいです!
    あれ、面白くて好きだったのですよね。
    そう。ヒロインがヒロインの扱いされていない漫画です(笑)。本当、最初とか特に酷かった(笑)。
    オーボウとクラーリィ、良いですよね!私も好きです。強くてカッコ良い!(しかも未来編だと、年齢が若々しい/笑)
    オーボウなんか、初めて元の姿を見た時、何というカッコ良いおじさまかと。パンドラの血を呑む姿は今でも覚えています。

    私はあと、ホルン様とか好きでしたね。リュートの家族馬鹿も好きでした(笑)。
    あの一家、普通に過ごしていたらどんな家族になっていたんだろうなあと。ちょっとしんみりしてしまいます。
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