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教会と王族について

大掃除はしばらくやりたくないと言いながら、結局ここ最近は少しずつ掃除をしていました。
今度は押入れです。
……地味に面倒な場所でした(遠い目)。

今は、ルーンなファクトリーもやっているせいで、色々滞っております。
畑仕事が楽しい!(……)
でも、少しずつ小説も書いています。ようやく加筆修正に筆が乗ってきました。

……今度の休日は、小説を読むんだ……。
今度こそ、もう大掃除はやりたくない!



タイトルは、そのまま。
フュリーシアの王族と教会の関係についてです。
コメントをもらった時、そういえば「王族に関しては、形骸化しているとかフランツに適当に言わせたくらいだな」とかいうのを思い出しまして。
不親切だったなと反省しております。
訳あって説明しなかったというのもあるのですが、ある程度は書いておくべきだったな、と。

一応、小説の中でもその内歴史も兼ねて説明する(かもしれない)と思いますが、ここでも一応簡単に経緯を書いておきます。
長いので、飛ばしても構いません!
特にネタバレはないはず!なので、興味がある方は続きをどうぞ!





元々、この世界はどの国にも国王がいます。
そして、トップに立つのは国王です。教会ではありません。
エミルカ、ファルエラ、ブルエリガの三国では、普通に王族が力を持ち、貴族達も彼らに忠誠を誓っています。

立憲君主制、というのが一番近い言い方でしょうか。議会もありますしね。
君主の力はある程度強いです。

もちろん教会はありますし、フュリーシアという絶対的な勢力があるので蔑ろにはしていません。
しかし、最終決定権などは全て王族や議会を運営する貴族が持っています。
政教分離を表向きは掲げています(内部では、しがらみとか諸々ありますから、あくまで表向きです)。


ですが、フュリーシアに関しては少し特殊になります。


最初フュリーシアは王族が全ての土地を支配しており、絶対的な権力を持っておりました。
ですが、1600年前に教会がフュリーシアに聖都してきて以来、少しずつ変わっていきました。
最初は王族と教会は適度に距離を保ち、持ちつ持たれつな関係を築いていましたが、教会ががっつりと力を身に付けたことでバランスが崩れました。

王族の軍事力が、教会の軍事力に敵わなくなってしまったのです。

正確には、教会は軍ではなく騎士団だし、聖地を守るためだけの力さ(これを屁理屈と言う)、別に教会は国と争うつもりは毛頭ない、教会を守るための力よーとか適当にほざいておりました。
ですが、この強大な力を、王族が当然無視出来るはずがありません。

また、この世界は今は平和ですが、数年前までは普通に国家同士戦争を繰り返しています。
その際、圧倒的な力を持って防衛したのが教会騎士達です(聖地守るためだから力貸すよ、という感じで戦っていました)。

もはや王族が持つ騎士団だけでは他国に対処しきれないばかりか、彼らは教会が所有する騎士達にも対抗出来る力が無かったのです。

ついでに、聖歌(聖歌語)という神秘的な力も相まって、民の心は教会へと多分に流れていっておりました。
民の心が完全に離れたわけではありませんが、王族に以前ほどの求心力はもはやありません。

故に、国境の防衛も教会任せになり、国との交渉事も当然、今や教会が兼任している状態です。力を持つ教会が背後にいるおかげで、交渉も有利に働く様になりましたので。
表向きは、王族が教会に委任しているという形を取っています。
なので、重要な内容が正式決定となった場合には、王族が他国と調印しています(式には教会騎士も一緒に付いていきますけどね)。

こんな状態なので、他国もフュリーシアの教会は恐れており、何か連絡があった場合は、王族だけではなく教皇か枢機卿、もしくは第一位の団長に連絡を取ることとしています。

また、教会は土地を所有はしていませんが、教会騎士の中には貴族も多いため、土地を持っている貴族が教会騎士、というのも普通になってしまいました(任命権もあります。王族はほぼ承認するだけ)。
故に、王族も土地を所有はしていますが、今や教会騎士がほとんどの土地を支配している状態です。
こうして力を削られていった王族は、前にフランツが説明した通り、形骸化していったのでした。


簡単に説明するとこんな感じです。
一見すると、王族も結構な力を持っている様に思われますが、それは他国のみです。
実際のフュリーシアでは、王族が持っている力というのは微々たるもの。
それでも、一応教会も彼らの顔を立てたりとある程度のバランスはとっています。なので、王族は教会に下手に出ながら「こうしたらどうだろうか」という意見をする時はしています。
でも、最終決定権はほぼ剥奪された状態ですね。破門になったら、もう守ってもらえる法もなくなりますし。
強気に出たとしても、かなり上手くやらないと道は通せません。世知辛い立場です。


以上。
教会と王族の力関係でした。
何か変なところがあったら教えて下さい。今、ざざっと書いただけなので……。
疑問にも答えます。……ネタバレにならない場所であるならば。



本日アップしたお話は、畑仕事についてもほんの少しだけ書きましたが、専門とは程遠いので……変なところがあっても許して下さい!
よっぽどのミスだったら、指摘して下さい!
ちなみに、収穫時期についても色々調べてはいますが、この世界の気候の違いだったり、時期ずらしの作物だったりもするので、その辺りは無視して下さい。

6件のコメント

  • 教会の発祥が一番の謎ではないですかね。
    エミルカ神話に秘密あり。ってことは、エミルカに秘密あり?
    パワーバランスが崩れたからそれを埋めるために狂信者が生まれたという説も拭えないけど、むしろ本当に対立しているのかも怪しい。
    下の方はともかく、上がね。
  • フュリーシアの王族が歪むのも当然ですね。
    末期のローマ帝国という感じでしょうか。

    ということは、教会関係者が王族と親しくなるのも目をつけられそうですね。
    第13位も面倒くさそう。
  • ネタバレは無いと言う事で、まだまだ追いついてませんが読ませていただきました。

    組織や王国の歴史、良いですねえ。こういう設定だけでテンション上がっちゃいます!

    政教分離については第13位に入ったあたりでどうなってるか気になっていたので、なるほどとなりましたね!

    多分、後々わかることだとは思いますが(自分がまだそこまで読み進めてないだけかも)、教会がどうやってそれだけの軍事力を身に付けたのかが気になりますね。特に組織を維持、武器や防具などに必要な資金はどこから調達したのかなと。
    それか、単純にほぼノーコストで使用できる聖歌が強かったっていうのもあるんですかね。
  • えーきちさん

    教会の発祥。
    そこは、当然世界の謎にも関わってくるので、一番謎にしてあります(笑)。
    そして、カイリ達が絶対に解き明かさなければならない謎ですね。
    えーきちさんが、相変わらず色々推察なさっていらっしゃる(笑)。
    エミルカ神話は、前から名前は出てきているし、簡略的な内容説明はありましたが、掘り下げてはいないですからね。
    エミルカ自体に秘密があるかどうかは……どうでしょうか。エミルカ神話だからエミルカとは限らないかもしれません。限るかもしれません(どっち)。
    一応伏線はもう張ってあります。

    狂信者については、今アップしている時点で色々出てきましたからね。
    実際、狂信者にも秘密がありそうだとばら撒いていますから、そうして様々な推測をして下さるのは嬉しいものです。

    って、いやいや。
    教会と狂信者は対立していますから。はっはっは。
  • 新巻様

    フュリーシアは、教会が聖地にしてしまったせいで、色々な方面で歪んだ最たる地だと思います。
    当然王族も歪む。こんな王族が出てきてもおかしくはないということです。
    世界史が好きなので(かなり偏っていますが)、色々参考にしているところはありますが、ご想像にお任せします!参考は、参考にしているだけなのです(笑)。

    教会関係者が王族とお近付きになるのは、この変遷を歩んできた以上、色々と難しいところがあるのは確かです。
    第十三位は本当、面倒なことにばかり巻き込まれますね!
    でも、多分第十三位は今更なので、きっと今回も何とか乗り切ってくれるでしょう(他力本願)。
  • カーマインさん

    読んで下さってありがとうございます!
    多分、ネタバレはしていないはず。です。

    ざざっと結構ざっくり書いてしまったので、色々突っ込まれるかなと思っていましたが、楽しんでもらえたなら嬉しいです!書いて良かった!
    一応簡単な歴史設定は、どの国もしてあります。
    フュリーシアは一番怒涛の歩みを辿っているところ……かもしれません。他の国の方がそうかもしれません(どっち)。

    政教分離など、やっぱりカーマインさんも気にしておられましたか。
    歴史背景については結構世界の謎に関わる部分も多いので、あまり書いてこなかったのが裏目に出てしまいました。申し訳ないです。
    どこかでその内、簡潔に説明させなければならないですね……。

    教会がどうやって軍事力を身に付けたか、資金の問題などは、一応変遷がありますので、その内出てきます。
    でも、やはり聖歌や聖歌語の存在が強烈だったのが一番の理由でしょうか。
    今現在もそうですが、昔はもっともっと聖歌や聖歌語というのは摩訶不思議なものだったので、他の人達にとっては魔法の様に映っていました。かなり強いです。
    剣を交えなくても無力化してきたり、剣を交えたら交えたで相手が人とは思えない力で圧倒してきたりしたので、ろくに対抗策が無い他国からすれば、今よりもずっと絶望的な気持ちになっていたと思います。

    設定は、もし何か気付いたら、またちょこちょこっと書いているかもしれません。
    その時は、またネタバレ無しにするはず!なので、覗いて頂けたら嬉しいです!
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