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ルナリア編終了!

「世界のばんか」、今回アップした147話でルナリア編が終了しました!
ここまでお読み下さった方、ありがとうございます!
……今見返しても、なっがい!ですね!
……だんだん長くなっていっている気がして恐いです。

下はネタバレです。
読まれていない方、ネタバレ嫌いな方は回避して下さい!
たらったらいつもの如く所感を述べているだけなので、特に重要なことは話していません(笑)。










改めて、ルナリア編終了しました。
前編のエリック編、後編のルナリア編にて、カイリの復讐心への決着が着きました。
ここまで漕ぎ着けられてホッと一息です。
エリック編のラストでは、大体の方がもやもやっとした形で読み終わったと思いますので、上手くルナリア編で昇華されていると良いなと願っております(汗)。

以前、どこかで「カイリは村をあれだけ惨たらしく消された(殺された)のに、復讐とか考えないのか?変じゃない?」的な疑問をぶつけられたのを覚えています。
その時は、既にこのエリック編とルナリア編を下書きで書いていたので、濁す様なことしか答えられなかったなーと振り返っておりました。
この時、「ああ、やっぱりそう思う方は出てくるよな」と納得しながら聞いていたのが懐かしいです。


両親達がカイリの復讐を望まなかったので、「幸せに笑って欲しい」と純粋な願いと同時にストッパーをかけました。
これは、カイリの深層意識に鍵をかける様な感じなので、カイリ自身は気付いていなかったと思います。少なくとも、私はそういうつもりで書いていました(気付いても気付かなくてもどっちでも構わない、という感じだったので、気付いてもらえる様には強調しませんでした。どちらが良いのかは今の私ではまだ分かりません)。
カイリも願いに応えることに一生懸命だったし、日々を生きるのに必死だったからこそ忘れていられたわけですが。

それでも、カイリの中で復讐心が消えるわけないのですよね。

カイリは聖人じゃないですから。
例え攻撃が出来なくても、人の死が恐くて見るのが嫌でも、やっぱり大切なものを根こそぎ奪われて復讐したいと思わないわけがないな、と。
だから、必ずこの気持ちに決着を着けなければと思いながら村編の後を書いていました。
そのキッカケが、エリックです。最初から生きていることは決めていました。
そして、エリックとの現世での終わり方も最初から決めていました。絶対もやっとする!と思いながらも、こうなりました。
読んで下さる方にはかなりストレスを与えてしまいましたが、読んで下さって頭が下がります。本当にありがとうございます。


カイリがルナリア編を終えてどういう決着を着けたのかは、皆様が読んで下さった通りです。


正直このテーマは難しすぎて、正解など無いと思っています。
だから、ルナリア編を下書きで書いている時、カイリがどういう答えを出すのか。
方向性はおぼろげに浮かんでいても、実際どうなるのかは書いていて本当に不安でした。

それでも、カイリはカイリらしい結論に辿り着いてくれたな、と思います。

この答えは、カイリが悩んで走って周囲に目を向けたからこそ掴み取ったものです。
この結論に到達した時は、本当に自然にカイリが口にしていました。
物語は生き物、とまたも思わされた瞬間です。

けれど、この先カイリと同じ様な境遇の人物が出てきたとしても、カイリと同じ結論に辿り着くかというとまた別で。
それに、例えカイリが出会った時に心を尽くしたとしても、復讐の炎は消えないまま、別の道を辿っていく者も多くいると思います。

今までも「大切な人の命を奪われた」人物を主人公に据えて書いてはきましたが、ここまでがっつり深く書いたのは初めてだと思います。
これは、カイリが「前世が日本人だから」というのも影響しているかもしれません。
このテーマは、永遠に答えの無いテーマなのだろうなと実感しました。
……もう二度と書きたくはないですね!精神的にがっつり疲れました。

ともかく。
ルナリア編まで書いて、あの時疑問をぶつけて下さった方にようやく答えを言えます。
見ての通りです、と(酷い答え方だ)。





さて!
次回から、また新しいエピソードが始まります。
第十三位の一人の素性と、一人の過去が明かされる予定です!(内容的に、さらーっと流している部分があります)
冒頭がかなり不穏ですが、二話目以降からはしばらくほのぼの(?)が続くと思われます。
ルナリア編でばら撒いた謎を思い出してもらえると、次に明かされる内容が分かる……かも?しれません。分からないかもしれません(どっち)。

取り敢えず、今回のルナリア編で、良いところなしだったフランツには土下座をしたいと思います。ごめんなさい。
でも、撤回はしません(笑顔)。
カーティスの言う通り、カイリという息子を得た彼は、ここから強くなっていくのだと思います。
これから、本当の意味で溺愛していくのだろうなあ、と。暑苦しく。

ちなみに、カーティスはフランツの五歳上です(一応本編で推察は出来る様に年齢をばらしています)。
なので、ああいう関係だったのだと思います。フランツは苦労性でした(笑)。

6件のコメント

  • ルナリア編お疲れさまでした。

    カイリは順調に成長しているので、フランツさんの奮起に期待したいところです。まあ、このままダメ親父化を進行させるのもいいかもしれません。

    次は誰の過去が明かされるのかなあ。きっとやっぱり悲惨に違いないことに100万ドル賭けます(やっぱジンバブエドルで)。
  • 和泉さん、こんばんはー!

    ルナリア編完結、おめでとうございます!
    いやぁ、カイリ、滅茶苦茶、頑張りましたよね。
    そして、目標が決まった。
    長かったかもしれませんが、それだけ大切だったと思います。

    カイリは聖人ではない。
    だからこその苦しみ、カイリも苦しかったと思いますが、和泉さんも辛かったと思います。
    お疲れさまでした。(でも、これから、まだまだまだまだ……不穏なんですよね?)

    両親の言葉のストッパーは、「それって、いびつじゃないかなぁ?」ってくらいに、よく効いていたと思います。だから、今のカイリは安心できます。

    さて。次からまた、不穏に戻るわけですね。
    とはいえ、必要があっての不穏だと信じていますからね?
    (素性と、過去と。……その単語だけで、不穏臭が漂っています)

    計算によると、フランツは現在37歳というところですか。
    カーティスとつるんでいた頃は、20~21歳くらい。教会騎士としては決して若いほうでもないけれど、それでも狸になるには、まだ早い。
    ……苦労していたでしょうね、きっと。
  • 新巻様

    こんばんは!
    ありがとうございます!ようやっとルナリア編完結しました(笑)。
    長いお話に付き合って下さり、本当にありがとうございます!

    カイリが順調に成長している様に見えて何よりです。
    「ん?どこが?」と言われると、主人公……となるので(笑)。作者的には、もう麻痺し過ぎて、成長しているのかどうか時々分からなくなるのですけども!
    フランツは駄目親父化一直線な気もしてきましたが、何とか成長して欲しいと願っています。守りたいもの、守るべきものを手に入れた彼は、きっと強くなる。はず。

    誰の過去が明かされるのか。
    個人的には一番書きにくい過去なので……。
    って、悲惨にすっごいインフレ化している!?(笑)
    いやいや、……不穏なだけですよ(?)。
  • 月ノ瀬さん

    こんばんはー!
    ありがとうございます!終わるのかと思っていたルナリア編、完結しました(笑)。
    お付き合い頂き、ありがとうございます!

    カイリは今回、精神的にも肉体的にも滅茶苦茶頑張ったと思います。お疲れ様でした、と作者としても言いたいです。
    ようやく目標も出来ましたし、きっともう迷うことは無いと思います。
    自分を未熟だとは思っても、もう価値が無いとは言わないはずです。

    カイリは良い子ではありますが、やはり聖人とは程遠い。
    だからこその葛藤や苦しみが酷かったと思います。
    私としても、書いていて「彼は本当に良い方向に決着を着けられるのか」と不安になりました。
    なので、無事に辿り着けてホッとしました。
    労いの言葉、本当にありがとうございます!
    そう、まだまだ不穏……。
    へ、平和なシーンも書きますからね!(笑)

    両親の言葉は、確かに歪な形でストッパーになっていましたね。
    気付いて下さってありがとうございます!
    カイリ自身も、無意識に「思っちゃ駄目だ」という自制をしていたはずなので、混ぜて歪になったのだと思います。
    今のカイリは、そのストッパーも外して辿り着いた境地なので。
    だからこそ、みんな安心したと思います。

    多分、次のエピソードが、物語全体の中で一番カイリとしては辛い部分になるんじゃないかなと思います(次、というか、次の延長戦というか……)。
    そこを越えたら、もう「何があっても大丈夫さ」と悟りを開いた様になるのではないでしょうか。読まれる方と書き手側が(?)。
    次のエピソードは、異世界らしいものがその内出てくると思います(いや、異世界なんですけど)。

    おお、計算まで……!
    そうです。その通りです。
    カーティスが25歳の時、フランツはまだ20歳ですからね。狸は無理でしょう(笑)。
    いや、ケントという存在がいますけどね……(笑)。

    フランツはいつも巻き込まれて、上司にお説教コースでした。苦労しまくっていたと思います。楽しんでいましたけどね。

    ちなみにクリスは、この間となります。今は40歳くらいですね。外見年齢めっちゃ若いですけど。
  • ルナリア編でのカイリの思いの昇華、とても良かったです。
    その当時は私もどう思っていたのかまでは覚えていませんが、少なくともずっと読んできて、カイリは復讐や憎しみを覚えたときに間違いなく自分が苦しむ。なんて思いましたよ。
    こればっかりは人間なのでどうにもならないですからね。
    そして、カイリだけは確実に黒くはならない。そんな気もしています。

    次回からはまた黒い世界に逆戻りですか。
    第十三位の面々は、何かと色々持っていますからね。
    でも、カイリがいれば大丈夫、だなんて思います。
    カイリ、頑張って!
    和泉様の黒い魔の手の呪縛を解き放って!
  • えーきちさん

    ありがとうございます!
    ルナリア編で、読んで下さった方から見てもカイリの想いが昇華されていたと知ってホッとしました。
    本当に最後の最後まで悩みながら書いていたので。もう二度とテーマにはしたくないですね!

    えーきちさんは、そうですね。
    前からそういう風に仰っていて、実際カイリはその通りになりました。
    カイリは復讐をしたくても、憎しみを覚えても、それが全て自分の心に跳ね返ってしまいます。
    でも、それが分かっていても、人間だからこそ負の感情は持ってしまう。
    だからこそ、彼が本当の意味で受け入れて進むことが出来て本当に良かったです。

    そして、えーきちさんはずっとカイリは黒くならないと信じて下さっているので。
    安心して黒い世界の中をカイリに歩かせることが出来ます!(笑……いごとではない)
    私も、彼には黒くならないでいて欲しいですし、信じたいですね。

    次回から、はい、……ええ。黒い世界ですよ!
    これは決して私だけのせいではありません。
    この世界の在り方が悪いのです(つまり以下略)。

    第十三位には、カイリがいれば大丈夫とか、何と心強いお言葉を!
    カイリ、信頼されていますよ!
    でも、私の黒い魔の手の呪縛って何ですか!?(笑)
    私、そんなもの持っていませんし、呪縛放っていませんからね!……多分。
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