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読描徒然 #72

 こんばんは。清々としてユキです。

 こと一人称で描く物語に限って言えば、主役は演者であって、書き手は不在でなければならない。書き手は、役を知り尽くし、その役のフィルターを通して見た世界を描く。そこに書き手のリアルを持ち込んではいけない。
 それはつまり、主役は他の役者(あるいは鏡などの舞台装置)の存在を介して、初めて実像を結ぶということ。感情の認識や表出、理性がはじき出す答えが常に客観的に合理的なわけではないということ。常時マインドフルネスの境地にいるような主役なら話は別ですが、そんな人滅多にいませんものね。
 疎かにしてはいけない基本中の基本。そうは言っても、簡単にはなし得ないもの。
 ですが、そのために推敲のフェーズがあります。

 痛烈に刺激をいただきました。
 わたしは今まで、推敲らしい推敲をしたことがあるだろうか?——と。
 ふと頭によぎったこの言葉を胸に、今日は眠りたいと思います。

 推敲に推敲を重ねた一文は、漫然と書き連ねた乱文を遥かに凌ぐ。

 それでは。おやすみなさいませ。

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