• 異世界ファンタジー

【SS付き♪】『葬送のレクイエムⅡ』第8章「本当の願い」完結ありがとうございました(*´ω`*)

『葬送のレクイエムⅡ』第8章完結ありがとう💕

【フレデリカ(女優)】
「祝・舞台公演!……ということで、SSでも舞台をやるわよ。題目はみんなもご存知──『白雪姫』」

【メル(少女)】
「しらゆきひめ……って何ですか?」

【ピエール(少年)】
「さぁ……」

【アスター(剣士)】
「レクイエムの世界観に『白雪姫』いないだろ……(ボソッ)」

【フレデリカ(女優)】
「コ……コホン!ともかく配役言っていくわよ。まず主役の白雪姫役は──……メル!」

【メル(少女)】
「……へ?わわ、私……?私よりフレデリカさんの方が──」

【フレデリカ(女優)】
「あら、プロが混ざったら不公平だから、私は監督に回るわよ。次、いじわるな継母役──」

【カトリーナ(王女)】
「ちょーっと待ちなさい!なんで王女の私がいじわるな継母役なのよ!」

【パルメラ(商人)】
「ぴったりやな……」

【アスター(剣士)】
「ぴったりだな……」

【カトリーナ(王女)】
「……くっ!この私を差し置いて足枷付きの元奴隷が主役だなんて恥を知りなさい!この……っ、この……っ、このぉぉぉ!」

【メル(少女)】
「きゃーっ!?ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃぃ……」

【パルメラ&アスター】
「…………」「…………」

【エヴァンダール(王子)】
「ふふん。王子役はもちろん、名実ともに王子なこの俺だろうな」

【フレデリカ(女優)】
「──って言ってるけど、どうする、剣士さん?」

【アスター(剣士)】
「……。まぁ、やらせてみるか……」

【フレデリカ(女優)】
「じゃあ、気を取り直して。7人の小人役──アスター、パルメラ、ピエール、ジェイド・ルミール、ミラン、シィナ、リゼル」

【パルメラ(商人)】
「今、しれっと死んだヤツ混ざってへんかった?」

【アスター(剣士)】
「……。……頭数になるなら幽霊でもいいのか……」

【リゼル(??)】
「(ドキドキ、わくわく、そわそわ……!)」

【フレデリカ(女優)】
「さぁ、始めるわよ!各自、配置について──スタート!」

【パルメラ(商人)】
「『あぁ、なんちゅうこっちゃ!白雪姫が毒リンゴを食べて死んでもうた。助けるためには王子様にキスしてもらわんと……──あ、あそこにおるのは!』」

【エヴァンダール(王子)】
「『どうした、ゴミカスども』」

【フレデリカ(女優)】
「(──って、ちょっとちょっと。勝手に台詞変えないでよ……!汗)」

【アスター(剣士)】
「(……王子というより悪役の台詞だな……)」

【ジェイド(騎士長)】
「『おぅ、王子。いいところに来た!白雪姫にキスしてくれ。そうすりゃ目覚めるからな。がっはっは!』」

【エヴァンダール(王子)】
「『ほぅ、俺の力が必要と見える。──いいだろう、キスしてやる』」

【メル(少女)】
「(ドキドキドキ……!)」

【ピエール(少年)】
「(……。……ねぇ。アスターさん、ちょっと)」

【アスター(剣士)】
「(……ん?)」

【ピエール(少年)】
「(まさかこれ、ほんとにキスしないっすよね……?)」

【アスター(剣士)】
「(…………。……わからん)」

【ピエール(少年)】
「(えぇー……!?そんな無責任な……。メルのファーストキスが奪われたらどうするんすか。あぁーっ、く、唇が……!?)」

【エヴァンダール(王子)】
「…………」

【メル(少女)】
「(ドキン……!ドキン……!ドキン……!!)」

【カトリーナ(王女)】
「──って、ちょーっと待ったー!!」

【メル&エヴァンダール】
「「…………!?」」

【カトリーナ(王女)】
「エヴァ兄様の唇を奪おうだなんて100万年早いですわー!!!!」

【ピエール(少年)】
「──って、継母役が乱入してきた!?」

【パルメラ(商人)】
「……あちゃー……」

【アスター(剣士)】
「(……。……こうなると思った……)」

【カトリーナ(王女)】
「こうしてはいられませんわ、兄様。早く城に帰りましょう。──さぁ、早く!!」

【メル(少女)】
「え?え?……えぇ?」

【エヴァンダール(王子)】
「……。やれやれ、カトリーナ。仕方のないヤツだ……」

【シィナ(曲芸人)】
「『こうして白雪姫のファーストキスは守られ、王子様と結ばれた継母は、お城に帰って幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし♪』」

【アスター&パルメラ】
「……」「……」

【ピエール(少年)】
「あぁ、よかったぁ」

【ミラン(付き人)】
「どうなるかとハラハラしたよ……」

【フレデリカ(女優)】
「──って、こんなの白雪姫じゃなーい!?(泣)」


こうして世界の平和は守られたとさ( *´艸`)笑

第8章「本当の願い」
完結ありがとうございました♪♪

第9章からは、
いよいよクライマックスに
突入しますよ~(*´ω`*)!!


***


『葬送のレクイエムⅡ
──不死鳥の巫女と殲滅のつるぎ』

https://kakuyomu.jp/works/16817330669223115646


ベストなタイミングで
遊びにきていただけたら嬉しいです。

第9章は、6/15(土)頃に開幕します(*´ω`*)♪♪


***


✨✨『葬送のレクイエム』シリーズ✨✨
https://kakuyomu.jp/users/yuki-tsubasa/collections/16818023213660973288

「私が生きてる意味って何なんだよぉ……!」
──孤独な剣士と奴隷の少女が織り成す癒しと再生の鎮魂歌(レクイエム)。


(AIイラストは狼駄さん作のピエールです。久しぶりに(*´ω`*)笑)

2件のコメント

  • ローダ
    「…… 継母、ぴったりだな」
    ルシア
    「ぴったりよね?」
    レイ
    「他におらんやろ?(鼻ほじ)」
    リイナ
    「適役………だと思います。ほほほほ、褒め言葉ですよぉー?!」

    一同
    「今のがダントツにきつかっただろうな」
  • 狼駄さま

    コメントありがとうございます(*´ω`*)
    リイナちゃん、ふびんな子……(ホロリ)。


    【メル(少女)】「ア、アスター……カトリーナさん、部屋の隅に行ってぴくりとも動かないんだけど……!(汗)」

    【アスター(剣士)】「気にするな……。ひとは現実を知って強くなるんだ……」

    【メル(少女)】「??」

    【ジェイド(騎士長)】「んなこと言って、どうせ『お兄様』のブロマイドでも見てニタニタしてるんじゃないのか?──……よっと」

    【メル(少女)】「あ。ダメです、のぞいちゃ……!」

    【カトリーナ(王女)】「金髪の剣士殺す殺す殺す殺す殺す殺す……!」

    【メル&アスター&ジェイド】「(……ご、五寸釘打ってたー!!)」


    ある意味、初志貫徹……(*´ω`*;)汗
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