いよいよ本日の十二時に、年間最大の祭りとなるカクヨムコンがスタートされます。
夜の七時半に、まず短編小説のミステリーを公開させていただきます。『さよならの先』は春霞のランドセルのなかに――。命の記憶は、形を変えてよみがえる。一つのお守りが、二人の少女の心を結ぶ。
少しだけ、内容を紹介させてください。旅館で働くシングルマザーの百合子は、小学校入学を控えた娘・メイのため、フリマサイトで赤いランドセルを購入する。届いたランドセルには、虹色のキーホルダーと、優しい手書きのメモが添えられていたのだった。
やがてメイは、毎朝声をかけてくる、不思議な少女「かすみちゃん」と出会う。彼女の正体とは――。やまももの花が揺れる春の朝、ランドセルがつないだ小さな命の記憶が、静かに輪を広げていく。
https://kakuyomu.jp/works/16818622175461009100よかったら、短い時間で最後まで読めますので、ぜひご覧ください。