葬儀と仏教というのは日本人にとって最も結びつきを感じられるものではないでしょうか。確かに、お釈迦さまの出家の理由が死の恐怖を含む苦しみからの解脱なので、仏教と死は全く無関係ではありません。
しかし、お釈迦さまは弟子たちに「僧侶は自分の修行に専念すべきであり、葬儀には関わってはいけない」と説かれたと言われています。
僧侶とは死者を弔う者ではなく、「自分の心を見つめ真理の悟りを目指す者」というのがお釈迦さまが考える僧侶の姿だったのかもしれません。
そんな中、『浄飯王般涅槃経』という経典の中では、父王の臨終に際して、お釈迦さま自身が棺をかついで葬儀の列を先導したという話が残っています。この話は、親の恩に報いることの重要性、親を大切にすることの重要性を説かれているのだと言われています。
日本式の仏教による葬儀の由来についてはいくつかあるようですが、こうした仏伝のエピソードも少なからず影響しているのかもしれませんね。