奴郎です。
恐らく初めてまともに書いた物語「ナターシャ・ユリエヴナの冒険計画」完成からだいたい一週間が経ちました。拙い作品に最後までお付き合いいただいた方には、改めてお礼申し上げます。
さて、申し上げましたように最初の作品の完成から一週間が経ち、そろそろ次のステップへと動き始める必要を感じ始めております。何かで書いてありましたが、創作は絶えず何かを創造し続けることが大事ですから。実際、創造を習慣化しないと絶対投げるでしょうからね。
そこで、うちのターシャの物語の今後について今考えていることをお話したいと思います。書くお話の方向性について、二つの方針を検討しています。
一つ目は「ナターシャ・ユリエブナの冒険計画」のあとがきで申し上げた通り、純粋な続編。作中で登場させた随分都合のいいナフトライトなる物質の、別の性質を持ったナフトライトをめぐるお話で進める。
二つ目としては、ナターシャ・ユリエヴナというキャラクターや架空の世界の社会主義国という世界感をそのままに、彼女のちょっとした想像力と日常生活のなかの発見から生み出される想像の世界をめぐる短編形式で進める。
この二つのどちらかでお話作りの創作を進めていこう、というものです。
前者はまったく説明の通りの物語で、ターシャも幼馴染のイゴールもお友達のラナも引き続き登場してきます。後者はターシャとイゴールの関係はそのままに、全く0からの再スタートという形になるので、ターシャは坑道でナフトライトを拾うことはないですし、坑道内で自称ドラゴンが出現することもありません。
最初の作品は読み返すとやっぱり無理があるな、と納得できないまま上げてしまった後悔はあるのですが、続きを楽しみにしているという数少ない読者様からのご意見も頂戴してそれを無視するのはどうかと思うものだし、ある程度のストーリーも頭の中でできていてターシャの「秘密」も明かすつもりでいたので、投げる気でいるわけでは一応ないのです。
後者はターシャの性格というか趣味嗜好に基づいて、ファンタジー音痴が顕著な奴郎本来の持ち味である東側諸国ネタ(いうほど引き出しが豊富でもないですが)を前作よりも前面に出しつつ、永続的に作品を上げていくようにするというものです。また、毎回完結させることでお話の感じが変わってしまうのを防ぐ、という目論見もありますが、いずれにせよストーリーというより奴郎自身の都合に合わせたものです。
ただしこれで進めると「ナターシャ・ユリエヴナの冒険計画」は本来の体である試作品という形になり、いつか取り下げをする必要が出てくる上に、やってみたかった少年少女の冒険という要素が薄まってしまうという問題が生じてくることになります。
今日の時点ではこういった二つの方向性の比較検討を行っている状況にありますが、ターシャがナフトライトを使える理由に繋がるサイドストーリーは実は冒頭部分だけ書いてあったりする(最初の物語の合間にちょこちょこ書いていた)上に、ラナがメインのサイドストーリーも構想していたりしたので、どちらかというと前者の「ナターシャ・ユリエヴナの冒険計画」の純粋な続編に持っていく方向に傾いてはいます。
ただし後者は後者でやってみたい気もする(その場合上げる場所そのものをカクヨムから変更して挿絵なんかを入れられるようにする。例えばブログなんかを活用する)し、もう少し時間をもらって全く別の路線に持っていく余地も残されているので、もし奴郎作品に期待を寄せている物好きな方がいらっしゃったら、もうしばらくお待ちいただきたいと存じます。
そういった感じで、一先ず最初のお話は上げてそれで奴郎はお話作りから撤退したわけでなく、頭の中ではちゃんといろいろ考え続けているということをお知らせしておきます。
ありがとうございました。