• SF
  • 異世界ファンタジー

取材日記一日目【大泉学園駅と東映】

緊急事態宣言も解除されて、東京に行きました。ワクチンは二回接種済みですが、細心の注意で。

一日目は富士見のTRPGでもお馴染みの冒険企画局、近藤功司先生。いえ局長先に訪問したしました。
東映撮影所も案内していただき、大泉学園と東映の歴史を知ることができました。

話題も多岐に渡り充実した時間でした! 本当にありがとうございました。この場でも御礼申し上げます。
テーブルトークのルーツなども質問させていただきました。


現実的な創作の話にもなりました。昨今の問題でもある表現や表記方法の話題にもなりました。

ハーフエルフ。これはD&Dが初出で、「人間だけどエルフの特性を持ちたい」という要望で生まれた経緯がある存在です。というか自分も好きな存在です。
ですが度々問題になるハーフという単語。これが日本独自なもので校正様によってはチェックが入る場合もあるという話を小耳にします。

ハーフ(言い換えでミックス)という表現は日本独自なもので、外国では気にされません(あなたの人種は?と聞く人がいないのと同じです)。
ですがルーツが気になる場合や自己紹介の場合には、自分の国籍と父親の出生地で説明する場合が多いという話になりました。

これは「ハーフエルフという表現を自粛や制限しろ」とか「表現の自由」というお話ではなく、社会通念上や出版社の要求として出された時、どう対応するかというお話になりました。
そこで二人の話をしていて生まれた言葉。

「○○○・ライク」。この例でいえば「エルフ・ライク」。これはエルフ寄りの、やエルフ系やエルフの性質を強く持つというニュアンスで、英語で「like」は類似、同様な~、似ている、という意味も持ちます。
これは以外と便利な概念でして「エルフライク」ならエルフともう片方の親が人間でもドワーフでもオーク?!でも、エルフの特性が強ければ「エルフライク」になります。
現実の例だと狼の要素が強い犬は「ウルフライク」という区分が存在します。柴やチャウチャウはウルフライクだそうです。

この言葉の便利なところは、「エルフ」「ドワーフ」だけではなく、種族の特徴を緩く表現できるところです。
「火の種族」「水の種族」なら「ファイアライク」「ウォーターライク」になるわけですね。

ちなみに以前公開した拙作ヴァルランは「半狼半鴉」と表記しましたが英語だと「ハーフウルフ・ハーフレイヴン」になります。つまりハーフエルフがいるとしたら「ハーフエルフ・ハーフヒューマン」みたいな表記なる可能性か、半妖精の存在をあらわす固有名詞を見つけてこないといけないですね。
吸血鬼はダンピールがいますし、ギリシャ神話では「半神半人」はヘーミテオス、という単語がありネメシス戦域でも使用しています。

ハーフエルフという存在は根付いた文化ですから日本国内で無理に変更する必要はまったくないと思います。
ですがラノベの国際進出にあわせて、作家側もそういう配慮が必要とされるかもしれません。
その時出せる提案を持つのも一考かという話です。

近藤局長も海外の友人に聞いて下さるということで、一つの表現方法として提案できればと思います。



その日の夜はミリタリ系作家仲間と集まって雑談。
ホラー創作やアイデアの話をしているところに巨大地震に見舞われるという。
「これラノベの導入部だー?!」
みたいな話をしておりました。
続きは明日!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する