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ラ・プリマヴェーラを加筆・修正してみました

皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか。いつまでも暑いですねぇ。

私は最近、なんやかんやと忙しく、あまり執筆もできていないのですが、前から心残りだった「ラ・プリマヴェーラ」の加筆・修正をしてみました。

この作品はもともと、犀川よう様の自主企画、「さいかわ卯月杯」に応募するために書いてみたのですが、そのレギュレーションが「約4,000字」でございました。

で、アイデアを思いつき、見切り発車で書き始めたところ、とても4,000字程度で収まりきるものではなく。しぶしぶ内容をカットし、応募にこぎつけました。(カットしても4,800字という厚かましさでしたが。4,800字を「4,000字程度」に入れていただいた犀川様の寛大さに感謝です)

で、それから時間も経ち、そろそろほとぼりも冷めた(?)のではということで、本来書きたかった内容も入れてみたという次第です。

話の流れは変わっておりません。肉付けが増えた、という感じだと思います。

自分としては、良かれと思ってやってみたのですが。どうでしょうか。

映画では、しばしば劇場公開時にカットされたシーンを追加したディレクターズカットが公開され、劇場公開版の方がよかったなどと言われていますが……。

6件のコメント

  • 描写が丁寧になったな、と思いました。

    ホラーになってたり、殺人シーンが追加されてサイコ小説になってるのかと想像しましたが、全体的な印象はさほど変わっていませんでした。

    (サイコ小説にしてほしいのか?^^;)
  • 猿田様、ありがとうございます!

    そう、ちょっと削ったところをもどして、本来したかった形にしたということなので、あまり変わってはないと思います。
    描写が丁寧になった、と言っていただけると、修正してよかったなと、ほっとしております。
  • 拝読いたしました。

    美術史的な説明の部分が少し厚くなりましたかね? すみません、ほとんど前の版と区別がつかないままでした w
    二度目に読んだせいなのかどうか、主人公=下手人のイメージが少し薄れて、より高みから過去の彼の姿を美化しているという印象も感じられました。が、歳を重ねてますますこういうプラトニズムに傾倒する人って、なんか怖いなあと思いますね ^^。普通は逆だと思うんだけど……いや、還暦すぎるとみんなこうなっていくもんなのか……何度読んでも人の心の底深さを考えてしまう作品です。
  • 湾多様

    ありがとうございます。
    たぶん、前の版との大きな違いは、主人公が彼を殺したように読めるかどうかだと思います。

    前の版では、シンプルに彼を事故で喪った主人公が悲しんでいるようにも読めるし、主人公が彼を殺したようにも読めるし、どちらにも読める、という線を狙ってみました。

    今回の加筆では、主人公が彼を殺したようにしか読めなくなったのではないかと、自分では思っております。

    そして歳を重ねる点については、歳を重ねるにつれて狂気をこじらしていくのが、私の敬愛する皆川博子様メソッド(?)なのです^^

    とてもうれしいご感想、ありがとうございます!
  • 加筆・修正、お疲れさまでした。

    修正版を読んでみましたが、こちらの方が絵画と主人公の心情がより密接に関わってきているように感じられて、題名がより利いてきたように思いました。

    修正前の作品には「青春のほろ苦さと甘酸っぱさ」を感じましたが、修正後は甘さが完全に消えました。
    主人公のエゴイズムが際立っています。怖さが増しましたね。

    加筆とはいえ、1,000文字程度しか増えていないのに、物語の濃度がかなり高くなっていてすごいです。

    字数制限って、難しいですね。
  • 内藤さん、ありがとうございます。

    狙い通りの感想をいただけて、加筆してよかったと、ほっとしました。

    ほんと、字数制限て難しいですね。
    プロットを思いついた時はいけると思ったんですが、書いてみると意外に字数が増えて困りました。

    もう一つの応募作品「雨の街、そしてその王」にいたっては、思いついた時にすでに無理かもって思い、やはり無理がありました(笑)

    「ガラスペンになるということ」や「万年筆と或る男」は4,000字ないんですけどねぇ。
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