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「碧涙」誕生あれこれ

※こちらは、自創作サイトに過去上げた記事です。若干修正を加えております。


『碧血双傳』の上篇「碧涙」の執筆について。

本編は、こちらから!
→(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885876821

宵がティアに初参戦したのは、 2015年の秋ティア(東京)でした。

8月頃に、
突然、「出よう!」 と、思い立ち、
年来の友人である八雲をサークルに引き入れ、←本当にありがとう

さくっと申し込みを済ませ、
抽選を待ちながら、
何を出すか、案を練りました。
一冊、なんとしても出す、という気持ちでした。

当時、『月娥瞑神傳』の表紙は、依頼中で、 今回には間に合いません。
ならば、と、 3ヶ月で一冊書き上げる決意をいたしました。

そんなときです。
かつて、私の作品を読んでくださり、
好きだと言ってくださった方々のことが、
頭の中に、浮かんできました。

そして、その方々に、 喜んでもらえる作品を書こう、と思いました。

あの方は、こういうのが好きそう、
この方は、こんなのが、きっと好きだろうな~。

そうして、そういったものと、
私自身が書きたいものとが、
ぴたっと合わさったときに、
まるで天啓(!?)のように、
一つの物語が、ぱっと頭に降りてきたのでした。

「いける」と思いました。

ただ、実際書き始めてみて、
自分自身の、遅筆っぷりに愕然としました。

一日中、うんうん唸って、 やっと数百字、 そんな日もありました。


そんなときは、
お気に入りの、 武侠ドラマの数々が、
私の執筆意欲を、 奮い立たせてくれました。

お仕事も、大忙しで、 わたわたしつつ、
書き上げた「碧涙」は、

*友情
*主従
*家族愛
*復讐
*冥婚
*武侠
*悲劇

……などなど、

様々な要素を、
それぞれほんのり薫らせつつ、
一篇の物語として誕生しました。

最後に、冷伯を書いたときの、なんとも言えない気持ち。

その終わりは、始めに、決めていました。
冷光の序にも書いています。

▼兵を挙げ、叔父の脩軌を玉座から逐い、その際に負った傷により志半ばで散った芝蘭様の後をお継ぎになった幽蘭様もまた、怒濤の中に崩じられました。
 主を喪った兄はその後、行方をくらまし、幽蘭様と共に戦場を駆け抜けた姉の婀禮もまた、何方か、声跡を絶って久しく、人々は、二人を「主を省みない不忠者」と謗ります。云々。


ただ、彼を。
冷伯を、 もう少し、見ていたかった。
書いていたかった。

そんな気持ちでした。

この後、「碧涙」は、「碧霄」、そして、「紅涙」と続きます。

「紅涙」は、「碧涙」に稀代の毒婦として登場した、
飄皇后・明珠の物語です。

そのどれも、 冷伯は、僅かに登場します。
が、ほとんど脇役です。
冷伯の妹・婀禮が活躍する「碧霄」の執筆も、
遅々として進んでいませんが。

この『碧血双傳』は、飄家の人々の物語です。
皇族である、芝蘭や幽蘭は、重要な人物ですが、
あくまでメインは、冷伯・阿禮、そして、明珠です。

当家の創作世界観がよく出ていて、
かつ、内容もまとまっているので、
最初に読んでいただくのにはぴったりだと思います。

感想を読んでみるに、
過去に書いた作品の中では、
一番反応が良かったように思います。

是非ご一読いただければ、幸いです^^

何より、主人公・冷伯が人気!!

お読みいただき、ありがとうございます♪

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