●山科会長のうんちく
皆様、こんにちは。
私もついに引退して一安心です。後は谷君と双月さんにお任せしましょう。。。。
今回は殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)。小侍従同様、二人は『菅原家』出身で、当時の知識階層の上位に位置するわ。しかも、二人とも当世『女房三十六歌仙』にランキングされているのですものね。『菅原家』ブランド健在ね。
当然ながら二人はとても仲が良いです。以前、谷君が言ってたけれど、歴史上同族争いが絶えない中、『菅原家』はとても仲良しで、結束力が固いです。やはり学問の家柄だからでしょうか。
『殷富門院大輔集』によると、
『……九月十三夜、人々具して小侍従のもとへ行きたるに、おはしまさずといふに、またそこへ訪ねゆきて……』
小侍従と約束もつけずに、殿上人をぞろぞろ連れて突然訪ねて来たり、小侍従に夜通しの耐久(?)連歌を持ち掛けたりと、とにかくアクティブな女性だったらしいわね。
小侍従からすれば、元気あり余る妹分ってところかしらね。
晩年は歌枕や史跡、お寺巡り等、とにかく留(とど)まることがなかったようだわ。
のべつ幕無し、海外旅行や温泉に出かけて、家にいないおばあちゃん。。。。現在でもいるわよね。