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『歴めろ。』第七十二話のうんちくコーナー

●平良のうんちく

 平正盛と菅原在良の間に、何らかの軍事面のサポートがあったのではと俺は考えます。

 前九年・後三年の役で活躍した剛勇の武士『悪対馬守』と呼ばれた源|義親(よしちか)が反乱を起こした時、当初父の義家に討伐の命が下りますが、死去してしまい子の義忠に義親討伐の命が下ります。しかし躊躇したため、舅(しゅうと)の正盛が代わりに討伐に向かいます。
 しかし武勇については無名の正盛が、天仁元年<1108>剛勇の士の義親を討ち、あっけなく乱を鎮圧してしまいます。誰もがその事実を信じず、その後も義親を名乗る人物が後を絶たなかったそうです。
 『中右記』天仁元年<1108>一月二十九条:今日但馬守正盛、身に源義親の首を携えて入洛す。……
 正盛が義親の首を下げて帰京したので都中が大騒ぎになったそうです。白河法皇も朗報に喜んで異例の論功行賞をしたということです。
 実際、どのような戦だったのか全く不明ですが、討伐の背景に菅原在良の作戦が当たり、勇名を馳せた義親は武功の少ない正盛に討たれたのではと思います。
 あくまでも私見なので信憑性は乏しいですが。。。。

 いずれにしろ、伊勢平氏はその事件により勢力を拡大していくのでした。

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