https://kakuyomu.jp/works/1177354054886971351/episodes/1177354054887055598拙作「桜に降る雨」の第四話を今夜公開致しました。
今回は、どうして美咲が十年にもわたる長い年月大輔を忘れられないほど、激しい恋心を育んでいったのかが明らかになります。
恋愛、という言葉を色に例えるならば、桜色のようなあわくてほんのりとした色。
たぶん、多くの方にとってはそうではないでしょうか。
もちろん、私もその一人ですが、ただ、それは恋愛のごく一面でしかないと思うのです。
特に、初恋。
この感情に、たとえば行き着く先がない絶望がつきまとうのなら、それは血飛沫のような赤い色をまとうのではないでしょうか?
自分をも相手をも傷つけざるを得ないような、狂暴な感情。
時にはそうなりえてしまう無軌道さ。
それを抱えてしまったのが、私にとっての美咲の恋心なのでした。