これまで幾度となく投稿と非公開を繰り返して来ました。私は小説を書こうと思ってもプロットのみで終わるか、短編小説で終わってしまうかのどちらかなのです。文字書きには向いてないなぁと思いながらも書きたいことはいくらでも溢れて来てしまう。そんな僕が出会ったのが、TRPGでした。
知らない方も多いでしょう。TRPGとはテーブルトークロールプレイングゲームの略です。わかりやすい言葉で言うと、「大人がルールを決めて全力で楽しむごっこ遊び」です。想像の中の神様が現れたり、剣と魔法のファンタジーの世界に飛び込んだり、現代世界で異能バトルを楽しんだり。
ルールはそのシステムごとに違いますが、そのストーリーは私たちが考え、私たちが作り上げてゆくのです。進行役の1人がストーリーを用意して、参加者の全員がそのストーリーに参加させるキャラクターを用意する。私たちはルールが記載された本を片手に、未完成の物語を完成させていくのです。
私が魅了されたのは、その自由度と、進行役としてのストーリー作成でした。私が欲していたのはこれだと、気付くことができたのです。
進行役として用意すべきなのは、未完成の物語。設定のみの骨組みを作り上げ、空白を多く残しておく。しかし骨組みだけを投げつけるわけではなく、ある程度のあらすじと、遊びを用意する。小説で言えば、プロットとざっくりとした内容を用意すれば良いのです。楽さと楽しさを兼ね備えたそれは、私にピッタリの存在でした。
さて、なぜこんな話をしたかと言うと、私がこのサイトにTRPGのシナリオを投稿することを決意したからです。TRPGのシナリオというのは、大抵他のサイト様から引っ張ってくるものか、自作するものがほとんどです。あとは元からルールブックに用意されているものか、個人で販売しているシナリオ集を購入するか。
言ってしまえばここに投稿するのは珍しいことで、人の目に当たることも少なくなるかもしれません。
でも私は、それでも良いのです。もともと投稿しようと決意したのは、後輩からしっかりとした形でシナリオを残して欲しいという要望があったことにあるので。
もちろん多くの方の目に留まり、多くの方に楽しんで頂ければ本望ではありますが、ふとこのサイトで見つけて、なんとなくで手に取って、それが楽しかったと感じてもらえるのなら、それもまた良いとも思ったのです。細々と続けて、見つけてもらえた方だけに楽しんでもらえるのってエモじゃないですか?
私のシナリオは、基本的に自由度高めのものです。TRPGらしいと言えばTRPGらしいシナリオと言えるでしょう。初心者から上級者まで、さまざまな方が楽しめるよう、努力していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。